数をかぞえる作業に重宝する数取器。カウンターや度数計とも呼ばれ、シンワ測定やプラス、コクヨなどの有名企業からも製品展開がされています。
数取器の使い道は、野鳥観測や人数・交通量の把握、工場の出荷数把握などさまざまです。個人用途では会話教材の音読や、ゲームの周回数を記録するためにも使われます。
デジタル表示式や減算機能付きなど種類も豊富。素材・桁数の違いにも注目し、おすすめ商品をご紹介します。
目次この記事でおすすめする商品
数取器の構造と使い方
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数取器の基本的構造は、桁パネルつきの本体・加算ボタン・リセットつまみからできています。加算ボタンを1回押すと、桁パネルに1回分が加算される仕組みです。
数取器は片手で包むように持ち、親指を加算ボタンに沿えます。加算するときにはボタンをしっかり押し込み、パチッと鳴るのを確認してください。慣れてくるとパネル画面を見ずに、音で数が分かるようになります。
パネルの上限は桁数で異なり、4桁が9999・5桁は99999です。上限以上は加算できないため、上限よりも手前で集計してリセットしましょう。側面のリセットつまみを回すとパネルがゾロ目で動いていき、0まで戻せます。
数取器の選び方
数取器は数百・数千とボタンを押していく道具なので、使いやすさを重視して選びましょう。選ぶポイントは表示形式・本体形状・外装素材・カウント範囲・機能の5点です。
表示形式から選ぶ
表示形式はアナログ・デジタルの2種類が存在します。この違いは内部機構に由来しており、アナログは機械式・デジタルは電子式の数取器です。
アナログパネルを回していく機械式
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機械式は本体内に回転ドラムやスプリングが組み込まれていて、加算パネルを押すと回転ドラムが回ってパネルを動かします。メーカー間で形状に大きな差がなく、一般的に認知されている数取器です。
機械式は押して加算する・リセットつまみで戻すの2つしか操作法がなく、使いやすいのが特徴です。手元を見ないでカウントしやすく、複数人に配って計測を頼みたいときに操作説明がいりません。
機械式数取器の中には、機械・装置類に取り付けるマシンカウンタと呼ばれるタイプも存在します。加算ボタンの代わりにスプリング付きレバーになっている以外は、通常の機械式と同じです。
デジタルパネルで表示する電子式
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電子式は内部の電子部品でカウント計測をします。ボタンを押すとブザーが鳴り、押したことが分かるようにできています。ストップウォッチや時計に似たものなど、メーカー間での形状差が大きいのが特徴です。
機械式に比べるとボタンを押す負担が少ないものの、動力として電池が必要です。定期的に電池交換が必要なのはもちろん、計測時には予備の電池を持っておいた方がよいでしょう。
なお、電子式の中にも装置に組み込むデジタル式カウンタと呼ばれるタイプが存在します。センサーを通過した対象物を計測するといった使い方であり、外部から操作することは基本的にありません。
本体形状から選ぶ
数取器の形状は、手持ちタイプ・卓上タイプ・多連タイプの3種類に大別できます。計測作業はどこで行うのか、計測対象は単一・複数のどちらかによって、タイプを使い分けましょう。
屋外での計測に便利な手持ちタイプ
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手に持って使うタイプの数取器です。屋外での計測や、計測対象または計測者自身が動くケースで使用されます。携帯性がよいため、多数の人員を用いた計測調査にも向いています。
手で持つ必要があることにより、間違えたタイミングで加算ボタンを押し込まないように注意が必要です。
固定設置がしやすい卓上タイプ
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数取器の下部に台座がつけられていて、テーブルの上に置いて使えるようになっています。工場の製造ラインでの検査や、イベント会場の来場者数管理に便利なタイプです。
台座にネジ穴のついた製品であればテーブルへと固定できます。また、手で持てるため、手持ちタイプのように使うこともできるでしょう。幅広い用途に対応したいなら卓上タイプがおすすめです。
分類計数に向いた多連タイプ
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3~5個の数取器が横並びに連結されているタイプです。各機に加算ボタンがついていて、複数の対象を同時に計測していきたいケースに適しています。リセットつまみは貫通しており、全てのパネルを一度に0へ戻せます。
複数の数取器を持つよりも分類計数をやりやすいのが多連タイプのメリットですが、本体が大きいため携帯しての計測には適しません。使用する場合には台・机上に設置しておくとよいでしょう。
外装素材から選ぶ
金属・プラスチックともに数取器の外装によく採用されている素材です。全体の傾向としては金属製は耐久性を重視し、プラスチック製は安価かつデザイン性に富んでいます。
衝撃に対して丈夫な金属製
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数取器は小型機器なので、外装に金属を使用して耐久性を高めている製品が多く見られます。屋外で使用する手持ちタイプだけでなく、卓上タイプ・多連タイプのほとんどは金属製の外装です。
金属外装は落下などの衝撃に強いものの、重量は60~90gとやや重めになっています。また、100均で売られているような安価な製品はステンレス以外の金属を使っていることもあり、保管の際は錆に注意が必要です。
軽量なプラスチック製
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プラスチック製の数取器は、手持ちタイプで採用されています。本体が40g程度なので持ち運びやすく、多彩なカラーが用意されています。分類計数では対象によって色を使い分けるなど、使い道を広げられるでしょう。
プラスチック製の欠点は耐久性の低さです。落とした拍子に壊れたり、日光によって外装が劣化することがあります。なお、数取器には金属スプリングが使用されているため、プラスチック製でも錆と無縁ではありません。
カウント範囲から選ぶ
数取器の桁数は4桁が標準的であり、5桁は電子式や一部のマシンカウンタでのみ採用されています。1桁の違いによって計測上限が変わるため、用途によって桁数を選択してください。
標準的に採用される4桁
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1~9999までカウントできる4桁は小規模の計測に適しています。施設の使用人数調査や野鳥の生息数観測、個人使用での回数記録にも便利です。製品形状を問わず採用されるため、見た目で選ぶこともできるでしょう。
電子式に多い5桁
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5桁を採用しているのは電子式か、機械式の中でもマシンカウンタの数取器です。1~99999までと4桁よりもカウント数が大幅に増えているため、指で強く押し込む必要がある機械式・手持ちタイプでは採用されません。
5桁の数取器は、イベント集客数・都心部での交通量・工場の生産ラインなど、大規模な計測調査に適しています。概算して1万を超えるカウントが見込まれるなら、5桁を選ぶようにしてください。
機能から選ぶ
機械式の数取器では、手持ちタイプならストラップ付きかを見ておきましょう。機能の豊富な電子式は便利なものの、操作に戸惑うこともありますので、事前に確認しておくとスムーズです。
指をかけられるストラップ付き
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手持ちタイプの数取器は滑り落とさないための?ストラップ付きが便利です。ストラップを人差し指に通すことで、親指が自然と加算ボタンに沿えられます。
カウント音なしの静音機能
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数取器でカウントしていると、機械式はパチッ・電子はブザー音が連続して響きます。町中なら喧噪で気になりませんが、室内では音が周囲の迷惑にならないかと気を遣うものです。
電子式数取器の中には、ボタンを押したときにブザーがならない静音機能つきの製品もあります。音でカウントが判断できないものの、周囲への気兼ねがいらないのは大きなメリットです。
減算やメモリーなどの特殊演算機能
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電子式の中には、基本の加算・リセット以外にも便利な演算機能を備えた製品が多数見られます。たとえば減算機能があれば、カウントを間違えても減算してやり直せます。メモリーや2種類以上の加算といった機能もあります。
機能付きはたしかに便利ですが、機能が多いと操作が複雑になる点は注意してください。操作に習熟が必要となるだけでなく、押し間違いが発生しやすくなります。
数取器のおすすめ人気ランキング8選
数取器のおすすめ商品を8個ピックアップしてご紹介します。人気のある製品は機能が簡素な手持ちタイプです。使用目的や環境に合った製品を選んでくださいね。
1位 プラス 数取器 手掌用(4桁) 30-899 KT-101
サイズ:39 × 51 × 47 mm
重量:70g
形状:手持ちタイプ
外装素材:金属製
カウント範囲:1~9999
機能:ストラップ付き
クオリティの高い手持ち数取器
文房具・オフィス用品メーカーであるプラスが開発した数取器です。パネル周り以外は耐久性の高いステンレス素材でできており、長期的な使用でも劣化しにくくなっています。
レビューでは誤動作の少なさや質感により高評価を受けています。手に持ってカウントする必要がある方におすすめの製品です。
2位 プラス 数取器 取付用(4桁) 30-902 KT-
サイズ:56 × 67 × 56 mm
重量:95g
形状:卓上タイプ
外装素材:金属製
カウント範囲:1~9999
機能:-
平らな場所に固定できる卓上タイプ
こちらは台座がついた卓上タイプの製品です。手に持って使うこともできますが、台座の分だけ重量が増えているため、やはり平面に取り付けて使用した方がよいでしょう。
台座には径3.3mmのネジ穴が3つあいています。ただし、ネジは付属していないので別途用意しなくてはいけません。
3位 シンワ測定 数取器 手持型 C 75090
サイズ:43 × 51 × 58 mm
重量:36g
形状:手持ちタイプ
外装素材:プラスチック製
カウント範囲:1~9999
機能:ストラップ付き
プラスチック製のため重さが気にならない
測定器のメーカーとして名が知られているシンワ測定の数取器です。外装ケースにプラスチックを使用し、36gと軽量に仕上がりました。持ち重りがしづらく、作業しながらのカウントがしやすくなっています。
評価を見てみると、秋・冬期に使いやすいというコメントが見られます。ステンレスのように表面が冷たくならず、寒い屋外でも持っていられるのは嬉しい点です。
4位 シンワ測定 数取器 手持型 B 75086
サイズ:58 × 42 × 50 mm
重量:65g
形状:手持ちタイプ
外装素材:金属製
カウント範囲:1~9999
機能:ストラップ付き
加算ボタンが押しやすい鉄製ケースの数取器
本体に鉄を使用したことにより、衝撃に強くなっています。手に持ったときの質感がよいと好評の製品です。スプリングの戻りがよいためボタンを押しやすくなっています。
5位 TRUSCO マシンカウンタ TKS4
サイズ:37 × 30 mm (穴径 4.2mm)
重量:95g
形状:卓上タイプ
外装素材:金属製
カウント範囲:1~9999
機能:-
機械の動作を確かめるためのカウンタ
回転・連続運動をする機械類に組み込むことで、動作回数を計測できる製品です。右側のレバーが45°の反復運動をすることでカウントが進みます。
台座にネジをつけて固定し、レバーについているスプリングを対象機材に取り付けて使用します。手動でのカウントには向かないため、選び間違いに注意してください。
6位 シンワ測定 デジタル数取器 手持ち型 73310
サイズ:63 × 52 × 35 mm
重量:50g
形状:手持ちタイプ
外装素材:プラスチック製
カウント範囲:1~99999
機能:特殊演算機能
小型製品でありながら4つの機能を使い分けられる
シンワ測定製の電子式数取器です。赤ボタンが加算、黄ボタンがリセット、青ボタンは減算ができます。赤・黄ボタンを同時押しすることでカウント・計算・アラーム・メモリの4機能を切り替えることが可能です。
ストラップはないものの、ストラップホールに紐を結べば持ちやすくできます。豊富な機能により、屋外での計測調査が大きく捗るでしょう。ただし、使いこなすには操作に慣れる必要があります。
7位 デジタルカウンター 指用 数取り器
サイズ:-
重量:18.1g
形状:手持ちタイプ
外装素材:プラスチック製
カウント範囲:1~99999
機能:ストラップ付き・静音機能
指にベルトを巻いて使う電子式数取器
ベルトで指に固定することができる製品です。機能はカウント・リセットのみなので、数取器に意識を集中しなくても操作しやすくなっています。カウント時に音がしないのも集中を助けてくれる点でしょう。
カウントしないまま2分経つと、オート機能で液晶表示がオフになってしまいます。加算ボタンを押すと表示は戻りますが、押した分が1回カウントされてしまうので、注意が必要です。
8位 乾電池駆動のデジタルカウンター マイクロスイッチ付き
サイズ:63 × 37 × 30 mm (コード長:110cm)
重量:-
形状:卓上タイプ
外装素材:プラスチック製
カウント範囲:1~99999
機能:-
ポーズ機能で中断もできるスイッチ付きカウンター
カウンター本体に付属のマイクロスイッチを接続することで、少し離れた場所からでもカウントができるようになっています。動力は単三乾電池1本であり、入れる時は固定金具の取り外しが必要です。
本体右のボタンはリセット、左はポーズとなっています。ポース中はディスプレイ表示は消えますが、再度押せばカウント数を保持した状態で表示されます。作業の途中中断の際に便利な機能です。
プラス 数取器 手掌用 30-899 KT-101
1,080円
プラス 数取器 取付用 30-902 KT-100
1,207円
シンワ測定 数取器 手持型 C 75090
598円
シンワ測定 数取器 手持型 B 75086
770円
TRUSCO 数取器 マシンカウンタ TKS4
1,285円
シンワ測定 デジタル数取器 手持ち……
1,625円
デジタルカウンター 指用 数取り器
285円
乾電池駆動のデジタルカウンター ……
1,080円
おすすめの商品一覧
製品
最安値
評価
リンク
4.7
4.7
4.3
4.4
2.7
3.83
まとめ
数取器はボタンを押すことでカウントが進み、計測対象の数や作業回数を記録することができます。紙に正の字を書いていくよりも早く・正確に測定できる点が魅力です。
使いやすさを重視するなら表示形式・本体形状・カウント範囲は必ず確認してください。外装素材も耐久性や重さに関わる大事なポイントです。
数取器の人気商品では、シンワ測定やプラスの製品が多く見られます。100均で売られている数取器よりも質感・動作性を求めるなら有名メーカーの製品から選ぶとよいですね。