猫のつややかな毛並みを保つためには、猫ブラシでのお手入れが欠かせません。猫は自身でもグルーミングを行いますが、舐めとった毛は口を通って胃に溜まってしまいます。
猫ブラシは余分な被毛をすき取り、飼い主と猫のスキンシップもできるペット用品です。安価なものなら100均ショップでも手に入るものの、猫とのふれあいと考えると、品質の確かな製品を使いたくはないでしょうか。
有名メーカーではペティオやファーミネーターなどの製品が人気です。猫の好み・毛質に合わせて猫ブラシを選んでいくための方法をご紹介します。
目次この記事でおすすめする商品
猫ブラシの使い方と回数・頻度

出典:amazon.co.jp
人間が手に物を持って近づくと大抵の猫は警戒します。ブラシを当てる前に、まずは猫を撫でて落ち着かせましょう。猫が落ち着いた様子になったらブラッシング開始です。
身体を頭からおしりの方へとやさしくブラッシングしていき、もつれた毛があれば力を入れずにほぐし取ります。終わったら毛の流れと逆向きにとかし、抜けた毛をとってください。
身体が終わったら、他の部位をブラッシングしていきましょう。頭は目・耳を傷めないように注意して、お腹は抱き上げるか仰向けにすることでブラシが当てられます。敏感な尻尾は手に乗せて、刺激を与えないように力加減をすることが必要です。
ブラッシングを行う頻度は毛の長さで考えてください。
毛玉を作りやすい長毛種はなるべく毎日した方がよく、短毛種は1週間に2~3回程度で十分です。
なお、猫は触られつづけることを嫌がるため、ブラッシングは3分程度で済ませた方がよいでしょう。
猫ブラシの選び方
猫ブラシを選ぶポイントは、種類・猫の毛の長さ・柄の3つです。猫ブラシは複数本を使い分けることになるので、1本ごとに選び方を変えていきましょう。
種類から選ぶ
猫ブラシを形状・ブラシ部分の違いにより8つの種類に分けました。種類によって適した使い方が異なるため、どのようにブラッシングをするかで選んでみてください。
ラバーブラシ

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手で握り込んで使うタイプです。
ブラシ本体を曲げやすく、猫を撫でるようにブラッシングができます。
ラバーのピンは当たりがやわらかいため、猫の皮膚を傷つけることがありません。
1本1本のピンが大きく毛の奥まで入り込まないため、抜け毛取り用としての使用は辞めましょう。被毛をとかして毛並みを整える用途に使ってください。
獣毛ブラシ

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豚毛や馬毛を使用したブラシで、やわらかく毛をとかすことができます。
ブラシが流れるように身体を撫でていく感触に、猫もうっとりするでしょう。こちらも毛の奥まで入ることはなく、被毛のツヤ出しに向いています。
静電気が発生しにくい素材であり、抜けた毛がへばりつきません。ただ、ブラシの奥まで入り込むと取りにくいので、中性洗剤1,2滴を垂らしたぬるま湯でたまに洗ってください。猫毛の脂分も一緒に落とすことができます。
ピンブラシ

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細いピンを規則正しく並べたタイプで、人間用のヘアブラシに近い形状です。ブラシ部は細いので毛の奥まで入りやすく、先端が丸いパーツで守られることにより皮膚表面に当たっても傷つけません。
用途としては
身体表面・お腹といった面積の大きい場所をブラッシングするのに向いています。
なお、使っていくうちに丸いパーツが取れてしまうこともあるので、耐久性があるかも確認しましょう。
スリッカーブラシ

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ピンブラシと似ていますが、ピン部分が「く」の字に曲がった金属でできています。この形状により被毛の奥へと入りこんで、細かい抜け毛を一度に取ることが可能です。季節の変わり目に訪れる換毛期にこのブラシを使うと、毛をごっそりと取れるでしょう。
ブラシ先端がかなり細く、人間の手で触っても痛みに近い刺激を感じるので、猫へのブラッシングは慎重に行ってください。適しているのはやはり身体・お腹です。頭や尻尾の使用には適していないので、覚えておきましょう。
アンダーコート用ブラシ

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アンダーコートとは、猫の身体表面を覆うように密生している毛のことです。対して身体の外側に向かって生えている毛はオーバーコートと呼ばれます。
このアンダーコートは短く・細く・柔らかい特性を持っていて、互いに絡みあっていることが特徴
です。
このような毛をとかすために、アンダーコート用ブラシはやや鋭いピンを持っています。ブラシをアンダーコートにまで届かせたら、掻き出すようにやさしく小刻みに動かしましょう。乱暴に扱うと猫の皮膚を傷つけてしまいます。
コームタイプ

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歯の部分が金属である以外は、人間用コームと同じ形状です。使い方も人間用コームと変わりありませんが、
長い歯は猫の皮膚に届きやすい点に注意してください。粗い目・細かい目が両方ついていると、抜け毛取りから仕上げのブラッシングまでを1本でこなせます。
手袋タイプ

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手のひら側に細かい突起がついていて、手にはめて使うタイプです。
ブラッシング嫌いの猫でも嫌がることが少なく、抜け毛を取りつつ密なスキンシップも取ることができます。
ただし毛を取ろうと強く触ることは、猫を怒らせてしまうので避けてください。
舌のような感覚にうっとりするヤスリタイプ

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猫は毛づくろいをするときに自分の舌を使っています。この舌と同じようにザラザラした感触に仕上げていることがヤスリタイプの特徴です。ヤスリタイプの製品で撫でれば、猫はうっとりと目を細めるでしょう。
この
ヤスリタイプは抜け毛取りには適していません。強くこすると猫が嫌がるだけでなく被毛を傷つけてしまいます。
あくまでも猫とのスキンシップを楽しむアイテムとして使ってください。
毛の長さから選ぶ
猫種によって毛の長さは違っていて、ブラッシングのやり方も異なります。ブラシは猫が持っている毛の長さに合わせて選びましょう。
アビシニアンやシャムなど短毛種用

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短毛種は被毛の絡まりができにくく、ブラッシングは簡単に行えます。毛が短いので長いブラシは必要ありません。固定されている部分からの長さが1cmもあれば十分といえます。
短毛種の猫をブラッシングすると、ブラシの先端がすぐに皮膚表面まで届いてしまうものです。硬い金属・プラスチックのブラシだと皮膚を傷つけてしまうため、ソフトな獣毛や先端に丸いパーツがついた製品を選びましょう。
ペルシャやスコティッシュフォールドなど長毛種用

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長毛種は毛並みを美しく保ち、毛玉を発生させないことを心掛ける必要があります。
毛が長くフワフワとしているので、毛の奥まで入り込むために1.5cm程度の長さでハードタイプのブラシ
を選びましょう。
長毛種用のブラシは、目が粗いもの・細かいものを両方揃えましょう。粗い目のブラシは毛を起こして毛玉を取ることに使い、細かい目のブラシで仕上げをして見た目を整えることで使用することをおすすめします。
柄から選ぶ
ブラシのハンドルはプラスチック・木製・ラバーの3種類があります。持ちやすいかどうかだけでなく、静電気発生の有無も考えて選びましょう。
安価なプラスチックハンドル

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プラスチックハンドルの製品は安価・軽量という特徴を持っています。猫の本格的なブラッシングではブラシの種類を揃えた方がよいので、毎日ブラッシングするために1本持っておくとよいでしょう。
ただし、プラスチックは静電気が発生しやすいので冬場のブラッシングには向きません。ブラシをかけている最中に静電気がはじけると猫が驚き、ブラッシングを警戒するようになってしまいます。
静電気を抑える木製ハンドル

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木製ハンドルは静電気が発生しにくくなっています。ブラッシングの際にバチッと静電気がはじけるといった痛い思いをせず、猫がブラッシング嫌いになる可能性も低減できるでしょう。猫毛がくっつかないのでブラッシング後のお手入れも簡単です。
滑りにくいラバーハンドル

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ブラッシング中に毛玉が引っ掛かると、ブラシが滑って猫に当たり、びっくりした猫は逃げてしまうことがあります。ラバーハンドルの製品は手の滑りを防いでくれるため、換毛期のブラッシングにぴったりです。ゴムにより静電気を抑える効果も期待できます。
猫ブラシのおすすめ人気ランキング10選
猫ブラシの人気商品をランキング形式でご紹介します。毛がよく取れるだけでなく、猫が嫌がらないかも考えて商品を探してみてください。
1位 ワタオカ ねこじゃすり
種類:ヤスリタイプ
猫のために作られた専用ヤスリ
ヤスリの専門店であるワタオカが製作した、ねこ用のブラッシングツールです。表面にギザギザした突起がいくつもあり、猫の身体を撫でると気持ちよさそうにしてくれます。もっとしてほしいと身体をすりつけてくるかもしれません。
ねこじゃすりは猫の毛・皮膚を傷つけにくいプラスチック製で、表面全体にヤスリ目があります。製品の太い部分は背中・お腹などの広い箇所に使い、細い部分は顔やしっぽのように狭い場所に使いましょう。
レビューを見てみると、この猫じゃすりを持つと猫が寄ってくるようになった、猫が自分でじゃれついて遊ぶ、といったコメントがありました。なお、長毛種の猫は厚い被毛に遮られているためかあまり気持ちよく感じていないらしい、とのことです。
2位 ファーミネーター Sサイズ 小型猫用 短毛種用
種類:アンダーコート用ブラシ
適用猫種:短毛種用
柄:ラバー
短毛種のブラッシングが簡単にできる
こちらは短毛種用のファーミネーターです。ブラシ部分の横幅は短く、アメリカンショートヘアやシンガプーラといった猫種に適しています。小回りがきくので足や首回りにも使いやすいでしょう。
本体後部の青いボタンは、溜まった毛を簡単に取り除くことができるワンプッシュボタンです。ゴミ用の袋を近くに置いておけば、片手で猫をあやしながらブラッシングができます。
ブラッシング中に抜け毛がフワフワと飛ぶときは、毛を軽く濡らしてみてください。週に1回程度ブラッシングするだけでも抜け毛がかなり減る、とレビューされています。
3位 ファーミネーター Lサイズ 大型猫用 長毛種用
種類:アンダーコート用ブラシ
適用猫種:長毛種用
柄:ラバー
長毛種の抜け毛で悩んでいる方におすすめ
ファーミネーターは鋭いエッジが規則的に並び、猫の抜け毛を効率的にとれるツールです。このエッジは不要な毛だけを取り、元気な毛や皮膚は傷つけません。背中をブラッシングする際は、背骨に当たらないよう注意してください。
この製品は長毛種用でブラシ部分の横幅が長く、メインクーンやラグドールといった猫種に適しています。レビューでは使ってみたら毛がゴッソリとれた、換毛期の抜け毛が減って部屋の掃除が楽になった、と高評価を受けていました。
4位 アイリスオーヤマ フーリーイージー 猫用ブラシ
種類:アンダーコート用ブラシ
適用猫種:全毛種用
柄:プラスチック
快適にブラッシングできる各種機能を搭載
先端の丸いピンが長短2段に分かれていて、ブラッシング時に猫の皮膚を傷つけません。ピンは柔らかい毛用・硬い毛用の2種類があり、自由に付け替え可能です。
ブラシのヘッド部にはスライドレバーがあり、操作するとピンの長さを2段階に調整できます。ハンドルは静電気防止加工が施されているので冬場のブラッシングも安心です。
5位 ペット用ブラシ 手袋 犬と猫に使える
種類:手袋タイプ
猫のシャンプーをしながらでも使える
シリコン製の突起が255個ついた右手用手袋で、猫の身体をマッサージしつつ抜け毛も取ることができます。手の甲側はメッシュ素材で通気性がよく、猫とのスキンシップが長引いてもムレません。
シャワーしながら使うこともできるため、猫のシャンプーを泡立ててまぶす用途にも最適です。ただ、猫の身体を撫でるとゴムで引っ張るのに近い感触があるとのことなので、好き嫌いが分かれるかもしれません。
6位 ペット スリッカーブラシ 毛取り ワンプッシュで抜け毛除去
種類:スリッカーブラシ
適用猫種:全毛種用
柄:プラスチック
毛がよく取れて掃除も簡単
ピンが密に並んでいるスリッカーブラシです。このブラシで撫でると抜け毛が一度に取れるのでブラッシングがすぐに終わります。換毛期のブラッシング用におすすめです。
後ろにあるボタンを押すとピンがヘッドに収納されて、取った毛だけが浮き上がります。ブラッシング後の掃除が簡単にできて、周囲に毛が飛ばないので衛生的です。
7位 ペット用ブラシ タングルティーザー ソフト
種類:ラバーブラシ
柄:プラスチック
毎日行う犬猫のブラッシングにぴったり
長短2段構造のピンにより、猫の被毛をやわらかくほぐしてくれます。ブラシの中央がくぼんでいる形状なので、猫の背中に当てるときにもピン先が皮膚に食い込みません。
なお、この製品は犬に適したブラシとなるように作られています。猫にも使えますが、ブラッシングは皮膚を傷めないように優しく行ってください。
8位 猫まっしぐら 猫用 グルーミングツール ブラシ
種類:ヤスリタイプ
柄:プラスチック
猫が喜ぶだけでなく見た目もおしゃれ
魚をかたどったデザインに、細かなヤスリ状のブラシを裏面として合わせました。先端が大きいので猫の背中やお腹を撫でやすく、楽しくスキンシップが取れるでしょう。魚側を表にして立てかければインテリアに面白みを加えてくれます。
9位 ペティオ プレシャンテ 猫用ラバーブラシ
種類:ラバーブラシ
適用猫種:全毛種用
猫種を選ばず使える両面ピン付き
ペット用品の専門企業であるペティオのラバーブラシです。長いピンと短いピンが表裏に分かれて付いていて、長毛種・短毛種のどちらにも適しています。抗菌剤配合で丸洗いもできるので、衛生的に使えるでしょう。
10位 Petacc ペット用ブラシ スリッカーブラシ
種類:スリッカーブラシ
適用猫種:短毛種用
柄:ラバー
猫の皮膚にダメージを与えにくいスリッカーブラシ
短毛種用のブラシで、先端には丸いパーツがつき、猫の皮膚を傷つけないように配慮されています。後ろにあるボタンを押すと前面の土台がせり上がり、ブラシに絡まった毛を簡単にとることが可能です。
ワタオカ ねこじゃすり
3,629円
ファーミネーター 短毛種用 小型猫……
2,999円
ファーミネーター 大型猫用 長毛種……
3,499円
アイリスオーヤマ ペット用ブラシ ……
3,960円
QQPOW ペット用ブラシ
199円
ALIPET スリッカーブラシ
967円
TangleTeezer ペットティーザー ソ……
1,482円
猫まっしぐら グルーミングツール ……
1,512円
ペティオ プレシャンテ 猫用ラバー……
638円
Petacc ペット用ブラシ スリッカー……
1,078円
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製品
最安値
評価
リンク
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おすすめの猫ブラシの口コミをチェック
おすすめの猫ブラシの口コミをご紹介します。ご購入の際の参考にしてみてくださいね。※口コミはあくまで個人の感想です。
ワタオカ ねこじゃすりの口コミ

我が家にも #ワタオカ さんの #ねこじゃすり きました
早速、うちの #長毛三毛猫ちゃん をなでなで❤ノドをゴロゴロ鳴らして暖かい窓辺でご満悦
「クセににゃる」って言ってます笑
ワタオカさん、広島の呉市にあるそうで…広島大好きな私にもたまらんです
出典:Twitter
ファーミネーターの口コミ

ファーミネーターすごい。猫を磨いたらつるつるになった…
出典:Twitter
ペット用ブラシ 手袋の口コミ

手袋型ペット用ブラシ。すんごい毛が取れる。オーバーコートもアンダーコートもどっちも取れる。普通のブラシではもうそんなに取れなくなってもめちゃくちゃ取れる…。スフィンクスになってしまわないか不安になる(なってしまわない。)
出典:Twitter
まとめ
猫ブラシでブラッシングすることは、抜け毛の飲み込み・飛び散りを防ぐのと同時に、猫と飼い主のコミュニケーションにもなります。そのため毛がよく取れるだけでなく、猫が気に入ってくれるブラシでなくてはなりません。
猫ブラシは種類・猫の毛の長さ・柄を見てください。飼い猫の毛の長さに合わせた製品から絞り、種類は表面の汚れ取り・抜け毛取り・仕上げ用の3本を揃えるとよいでしょう。猫がブラシを嫌がらずに身体を伸ばしてくつろげば、ブラッシングを習慣化できるはずです。