アンプとスピーカーを接続するために使われる、スピーカーケーブル。音質がはっきりとしている平行型やノイズが少ないツイスト型、定番のカナレ製からプロも愛用するベルデン製まで様々な種類があり、どれを選べばよいのか迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、スピーカーケーブルの選び方とおすすめ人気商品をランキング形式で紹介します。記事の後半では、プラスマイナスの導線が2本ずつ組み合わされている4芯型も紹介するので、ご自身の用途に適したスピーカーケーブルを見つけてくださいね。
目次この記事でおすすめする商品
スピーカーケーブルの選び方
スピーカーケーブルの選び方は形状、素材、太さの3つにわかれます。このうち、最も重要なのが形状です。スピーカーケーブルは形状によって音質が大きく異なるので、まずはそれを決めたうえで、素材や太さを決めていきましょう。
ケーブルの形状で選ぶ
スピーカーケーブルの形状は平行型、ツイスト型、4芯型の3つにわかれます。これらの形状によってスピーカーの音質は微妙に変化しますが、それ以上に交換やセッティングの手間も大きくことなります。
そのため、どういった音質を重視すべきかわからない方は、交換時の難易度によって形状を選びましょう。
はっきりとした音質の平行型

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スピーカーの音の明瞭をはっきりとさせたい方は、平行型がおすすめです。平行型は、スピーカーケーブルとして最も一般的な形状で、線同士の相互作用によって音のバリエーションを増やすという効果をもっています。とくに、高音に強いのが特徴ですね。
また、平行型のスピーカーケーブルは値段がリーズナブルなうえ、被覆も剥きやすいのでセッティングが簡単です。そのため、スピーカーケーブルのなかで最も初心者向けだといえるでしょう。形状がシンプルで応用も利きやすいので、上級者でも愛用している方が多いですよ。
ノイズが少ないツイスト型

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スピーカーのノイズをおさえたい方は、ツイスト型を選びましょう。ツイスト型は、名前の通り2本のケーブルがらせん状に捩じりあっているもので、線同士の電気抵抗を減らしてノイズを軽減する効果をもっています。音質が柔らかくなるのもポイントですね。
ただし、ツイスト型は平行型と比べると値段が高い傾向にあります。また、とくに被膜が向きやすいわけでもないので、難易度は中級者向けです。そのため、スピーカーケーブルの扱いに慣れていない間は平行型を使い、徐々にツイスト型へとステップアップするのがおすすめです。
重低音に厚みがある4芯型

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スピーカーが出す重低音に厚みをもたせたい方は、4芯型を選びましょう。4芯型はプラスマイナスの導線が2本ずつ組み合わされているのが特徴で、それぞれの導線が発する力を抑制し合うことによって、低音がパワフルになります。
ただし、4芯型は接続方法が複雑なため、セッティングがかなり難しくなっています。また、内部の導線の本数が多いので値段も単純に高いです。4芯型は値段と性能、ご自身の熟練度をよく検討したうえで、購入するかどうかを決めましょう。
ケーブルの素材で選ぶ
スピーカーケーブルの素材は銅製、銀製、複合型の3つにわかれます。これらは音質と値段のどちらを重視するかによって選んでいきましょう。
リーズナブルな銅製

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スピーカーケーブルの値段が気になる方は、銅製を選ぶのがおすすめです。銅は流通量が非常に多く、また100%リサイクル可能なため、値段が安めに設定されています。銅の種類としてはタフピッチ銅であるTPCと無酸素銅であるOFCの2つが主流です。
このうち、TPCは不純物が多いため、音質が悪い傾向にあります。それに対し、OFCは品質が高く、低音域を豊かに表現してくれるのが特徴です。銅製のスピーカーケーブルを購入する際は、なるべくOFCを選ぶようにしましょう。
高音がクリアな銀製

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スピーカーの高音域を重視する方は、銀製のスピカーケーブルがおすすめです。銀はOFCのように不純物が少なく、高音域をよりクリアに表現する特徴をもっています。ノイズが少ないのも銀の大きなメリットですね。
ただし、銀は銅に比べると非常に高価です。そのため、銀製のスピーカーケーブルの値段は銅製のものよりも必然的に高くなります。また、純度の高さが仇となって、高音域が耳に刺さるような音に感じられる場合があるので注意しましょう。
バランスに優れた複合型

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銅と銀がもつ弱点を補っているのが複合型です。複合型は別名ハイブリット導体とも呼ばれており、銅と銀を組み合わせることによって、ハイバランスな性能を実現しています。とくに、銅の弱点であった高音域を銀でカバーしていることが多いです。
ただし、複合型は生産コストが高いため、銀製のスピーカーケーブル以上に値段が高いです。また、メーカーによってその特徴や性能が大きく異なるため、ただ複合型であるというだけでは、どんな音がでるのかわからないのも難点ですね。
太さで選ぶ

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スピーカーケーブルにおいて、太さは非常に重要です。というのも、ケーブルの太さによって音質が大きく異なるため、あまりに太すぎると高音域が弱くなり、逆に細すぎると音質が悪くなります。
ちなみに、スピーカーケーブルの太さはゲージという単位によって表されます。このゲージという単位は日本ではあまり使われませんが、ピアスの太さを表すときなどに使われます。注意点としては、ゲージの数値が高くなるほどケーブルが細くなることでしょう。
最もバランスが取れている太さは12ゲージから16ゲージまでの間で、一般的なスピーカーケーブルはほとんどがこの値となっています。これはミリに換算すると1.2mmから2.0mmまでになるので、購入する際はこの値を目安にしてください。
スピーカーケーブルの端子で選ぶ
スピーカーケーブルは大きく分けると端子がついているものと端子がついていないものの2種類があります。最も多いのは端子がついていないもので、接続するオーディオや別途ご自身で端子を付けたい場合に重宝します。
いっぽうで、端子がついているものは被膜を剥く必要がないため、初心者の方でも安心して使用できます。また、端子の種類には、Y字プラグやバナナプラグ、フォンプラグ、スピコンプラグなどがあり、用途にあわせて選んでいきましょう。
端子なしケーブル

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端子が付いていないケーブルは、被膜を剥いてオーディオに接続したり、別途ご自身で端子を装着して使用します。そのため、カスタマイズ性に優れており、素材や長さ、形状の中から自分の好きなケーブルと端子を組み合わせることも可能です。
バナナプラグ

最も一般的なプラグで目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。接続も差すだけと簡単で、360度接触するので音が安定し、また振動などの影響を受けにくいのがメリットです。
Y字プラグ

Y字プラグは、被膜を剥いて挟むタイプのスピーカーやオーディオに接続することができます。被膜をご自身で剥く必要がないタイプを探されている方におすすめです。
また、配線がむき出しになっていないため、配線の酸化を防ぐこともできます。
フォーンプラグ・スピコンプラグ

フォーンプラグはバナナブラグのように簡単に抜き差しができ、また外のノイズをシャットダウンし、音質もよいのが特徴です。サイズも2.5~6.3mmと幅広く、ヘッドホンのケーブルなどによく使用されています。
スピコンプラグの特徴は、酸化に強くショートしにくく、取り付けも他の差し抜きできるタイプよりもしっかりと確実に取り付けることができ、ゆるんでしまうということがありません。また、音質も良く、音響のプロの方も使用しています。
スピーカーケーブルのおすすめ人気ランキング3選【平行型】
まずはじめに、平行型のスピーカーケーブルのおすすめ人気商品を紹介します。ここでは初心者でも簡単に接続できるように、バナナプラグが取り付けられている商品もピックアップしました。
1位 Amazonベーシック スピーカーケーブル
太さ:16ゲージ
素材:複合導体
端子:無
amazonでの売り上げナンバー1!初心者も安心の扱いやすさ
こちらは、amazonの「スピーカーケーブル」カテゴリーで売り上げナンバー1を誇る商品です。性能はさることながら、圧倒的なコスパを誇っており、初心者の方でも安心して使うことができます。
また、ケーブルにはプラスマイナスを見極められる識別ラインがついているため、視認性も抜群です。総合的に見てもほとんど弱点がないので、商品選びに迷った際はこちらを購入しましょう。
2位 オーディオテクニカ GOLD LINK Fine スピーカーケーブル
太さ:ー
素材:OFC
端子:無
ノイズが少ない無酸素銅を採用!被膜も剥きやすい!
こちらは、ケーブルに純度の高い無酸素銅を採用した商品です。この無酸素銅のおかげでノイズが軽減されており、音質も非常に高くなっています。また、ケーブルは少し太いですが、被膜が柔らかいため初心者でも難なく剥けるようになっています。
3位 WYVERN スピーカーケーブル LRセット バナナプラグ加工済
太さ:4.55mm
素材:銅
端子:有
購入してすぐ使えるバナナプラグつき!
こちらは、購入後すぐに機器に接続できるように、バナナプラグが装着されている商品です。プラグ本体には金メッキが施されているため、経年劣化のリスクが大きく軽減されています。また、2本1組セットなので、同価格帯の商品よりもコスパに優れていますよ。
スピーカーケーブルのおすすめ人気ランキング3選【ツイスト型】
次に、ツイスト型のスピーカーケーブルのおすすめ人気商品を紹介します。ここでは、スピカーケーブルメーカーとして高い評価が寄せられているベルデンやカナレを中心にピックアップしました。
1位 ベルデン スピーカーケーブル 9497
太さ:16ゲージ
素材:銅
端子:無
大人気メーカーの定番商品!
こちらは、スピーカーケーブルの大人気メーカーであるベルデンの定番商品です。その特徴的な見た目から、オーディオ愛好家の間ではウミヘビの愛称で親しまれています。
こちらの商品の特徴は、ツイスト型に由来するノイズの少なさです。また、音質自体も非常に癖がなく、オーディオの種類や音楽のジャンルに関わらず使用できます。
2位 ベルデン スピーカーケーブル 8460
太さ:16ゲージ
素材:銅
端子:無
オーディオからホームシアターまで幅広く使える!
こちらはオーディオ機器だけでなく、ミニコンポからホームシアターにいたるまで幅広く使っていける商品です。とくに高音の伸びに優れており、また音全体が非常にクリアに聞えるため、機械を通したとは思えないようなナチュラルな音声を堪能できます。
3位 カナレ 4S6G 無酸素銅線 スピーカーケーブル バナナプラグつき
太さ:ー
素材:OFC
端子:無
お得な2本セット仕様!バナナプラグで接続も楽々
こちらは、バナナプラグが装着ケーブルが2本セットとなって販売されているお得商品です。ケーブルには高品質の無酸素銅が使われているため、ツイスト型特有のノイズの少なさとクリアな音質が同時に楽しめます。
スピーカーケーブルのおすすめ人気ランキング3選【4芯型】
最後に、4芯型のスピーカーケーブルのおすすめ人気商品を紹介します。ここではコスパと性能の両方に優れたハイバランス商品を中心にピックアップしました。このなかから、ご自身の用途に適したスピーカーケーブルを見つけてくださいね。
1位 Amazonベーシック スピーカーワイヤー 99.9%無酸素銅
太さ:14ゲージ
素材:OFC
端子:無
30mの高品質ケーブルがわずか2000円以下で手に入る!
こちらは、コスパに優れたAmazonベーシックのなかでも、とりわけ品質に優れた商品です。ケーブルには99.9%の無酸素銅が使われているため、アンプとの相性を気にすることなく使えます。コード自体の耐久性に優れているのも、この商品の大きな特徴でしょう。
また、こちらは値段が2000円以下にもかかわらず、ケーブルの長さがなんと30mにもなります。そのまま使うのはもちろん、切断して使いわけることが可能なので、オーディオを複数使っている方にもおすすめです。
2位 ZONOTONE 6NSP-Granster 2200α/m 切売
太さ:8mm
素材:複合導体
端子:無
高品質なハイブリッド導体を採用!未知なる音の世界へ
こちらは、メーカー独自の高品質ハイブリッド導体が使われている商品です。導線に使われている4種の素材は、いずれも抜群の純度を誇っており、同じオーディオでもここまで変わるのかと思えるほどの高音質をもたらします。
また、amazon内のレビューでも、この商品を絶賛するコメントが多数寄せられています。そのため、こちらはスピーカーケーブルの品質にこだわる方に、ぜひともおすすめしたい商品です。
3位 カナレ 4S6仕様 スピーカーケーブル
太さ:6.4mm
素材:ー
端子:有
PA機器に使えるスピコンモデル!
こちらは、PA機器にも使えるようにスピコンプラグが装着されている商品です。PA機器とは、ライブやカラオケ、レコーディングなどに好んで使われている機器のことで、このケーブルを使えばセッティングの手間が大幅に減ります。4芯構造によるパワフルな低音も魅力ですね。
Amazonベーシック スピーカーケー……
3,312円
オーディオテクニカ スピーカーケ……
1,019円
WYVERN スピーカーケーブル
2,480円
ベルデン スピーカーケーブル
3,500円
ベルデン スピーカーケーブル
950円
カナレ スピーカーケーブル
3,600円
Amazonベーシック スピーカーワイ……
3,483円
ZONOTONE スピーカーケーブル
1,680円
カナレ スピーカーケーブル
2,933円
おすすめの商品一覧
製品
最安値
評価
リンク
4.51
3.98
4.3
4.2
4.1
4
4
4
5
まとめ
いかがでしたでしょうか。オーディオマニアのなかには、スピーカーケーブルをわざわざ自作する方もいるようです。とはいえ、自作の難易度は非常に高いので、慣れないうちはなるべく市販の商品を活用したいところですよね。
平行型やツイスト型、4芯型といった形状、銅製や銀製、複合型といった素材、太さなどから、ご自身の用途に適したスピーカーケーブルを見つけてくださいね。