主にロードバイクに給水ボトルを装備するためのボトルケージ。レースやロングライドには必ず必要なアイテムです。カーボン製の軽量タイプが人気ですが、フレームやサドル、ハンドルなどの取り付け位置や増設方法、使うボルトやネジに悩む方も多いのではないでしょうか。
また、ボトルケージとくればイタリアのエリート社を思い浮かべますが、他にもイベラ、OGKカブト、トピーク、ミノウラなど様々なメーカーがあり、選択肢は増えるばかりです。
そこで今回は、ボトルケージの選び方とおすすめ人気商品10選をお伝えしていきます。「ボトルケージ、どうしよう。」と悩んだらまずは読んでみてください。きっと解決するはずです。
目次この記事でおすすめする商品
そもそもボトルケージは必要?
走行中の効率の良い水分補給は、パフォーマンスの維持だけでなく健康管理にも繋がるため、水分補給をサポートするボトルケージは大変重要な役割を果たします。ここでは、ボトルケージの使用に関わるツーリング時の注意点もご紹介します。
また、ボトルケージには「輪行袋」「予備チューブ」「ツールボトル」「クリートカバー」といった様々なアイテムが収納できるので、特にロングライドやツーリングのときにはとても便利です。
■ツールボトルとは
ツールボトルはメンテナンスツールなどを収納しておくことができるボトル型の収納コンテナ。文字通りボトルの形をして上から出し入れできるものやジッパーで縦二つに開くタイプの2種類があります。
サドルバッグと違い、ボトルごとさっと取り出せるので、使い勝手がよく、ちょっとバイクを離れるときでも、取り外しが簡単なので盗難防止にも役立ちます。
億劫な作業の回避に
自転車をこぐことに夢中になっていると、ついつい水分補給を忘れがち。バッグやポケットなどに入れておいたのでは、取り出すのが面倒でどうしても後回しになります。
疲労が溜まってくれば、ボトルを手にすることすらストレスになってしまうので、まずは目の届くとろ、手の届くところに装備するためにボトルケージが活躍します。
脱水症状対策の水分補給に
自転車の風に当たっていると汗をかいていること自体に気づきにくく、乾燥も早いので発汗に気づかないことがあります。特に夏場は脱水症だけではなく熱射病にも気をつけなければなりません。
両方を防ぐには水分だけでなくミネラルも補給も必要です。定期的に水分補給するためにはボトルケージは必須のアイテムなのです。
ハンガーノック対策の養分補給に
ハンガーノック、シャリバテなんて言葉も使いますが、要は人間がガス欠状態になることを言います。体が急激に低血糖状態に陥ることで、体が動かなくなってしまう症状を引き起こします。自転車に限らずハードなスポーツをする選手が、頻繁に糖分を摂るのはこのハンガーノックを防止するため。
一度ハンガーノックを起こすと、後から糖分を摂取してもすぐには元の状態に戻りません。つまりパフォーマンスが著しく低下するということ。レースであれば順位を下げるだけですが、場合によっては命に関わることにもなりかねませんので予防が必要です。
適度な糖分を定期的に補給するためにも、手の届きやすい場所にボトルケージを取り付けて、水分やミネラルと一緒に糖分も補給することが大切です。
ボトルケージの選び方
まずは抜き差しが楽かどうかが大事なポイント。デザインより実用性を優先させるのが大切です。
サイズで選ぶ
商品によってサイズや形状は様々。購入時に見ておきたいポイントをご紹介します。
ボトルに合う形状か確認
専用のドリンクボトルを収納できるタイプだけでなく、ペットボトルが収納できるタイプもあったりします。ドリンクボトルなら上を向かずに飲めるタイプもあり、走行中にもそのまま飲めます。
ペットボトルタイプはコンビニや自販機でドリンクを買って収容できるので便利なのですが、そもそもペットボトルの難点はキャップがあることなので、本格的なサイクリングには向かないかもしれません。
基本的にはボトルケージとセットで発売されているボトルがあるので、それを使えば間違いはありません。
容量が適しているか確認
ドリンクボトルなら750mlぐらいの大き目のボトルが入るサイズを、ペットボトル用なら500mのボトルが入るサイズを選びましょう。
迷ったら大き目を買っておけば間違いないですが、フレームが小さかったりすると抜き差しができなくなる可能性があるので気をつけてください。
フレームサイズに適応するか確認
フレームの小さなバイクだとボトルが入らなかったり、引っかかったり、ボトルの抜き差しに難があることも。そこで迷ったら、ハンドルにつけるタイプやサドルやシートポストにつけるタイプにすることをおすすめします。
この記事の最後では、取り付け場所に困った時のお助けアタッチメントをご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
素材で選ぶ
デザインやサイズの違うボトルでも楽に抜き差しできるように、ある程度の柔軟性を持ったボトルケージを選びましょう。理想は柔軟性と強度と軽さを兼ね備えた素材です。
軽量で強いカーボン製
人気のカーボン製。少し値段が高いですが、見た目もよく何より軽量なのが魅力です。通常は20g程度のものが多いのですが、中には10g以下という驚異的な軽さのボトルケージもあります。
あまり軽いと強度が心配ですが、それでも樹脂製よりは強いでしょう。
安さが魅力の樹脂製
樹脂製は手に取りやすい価格のものが多い反面、強度に問題があります。使い方によっては途中で破損することもあるかもしれませんし、長持ちしないかもしれません。
消耗品と考えてとにかく安いほうがいいという方や、クロスバイクなどで街乗りメインの方にはおすすめします。
強度はトップクラスの金属製
どんな金属を使っているかにもよりますが、一番重い部類に入ります。中には超軽量合金を使用したりして軽量化を実現した製品もあります。
金属製ですからもちろん強度は一番です。スチール製、アルミニウム製、ステンレス製などが多いですが、やはり柔軟性があって軽いアルミ合金製がおすすめです。
デザインと機能で選ぶ
素材、色、形状、機能も吟味していきましょう。
取り出しやすさをチェック
バイクを漕ぎながらの使用になるので、使いやすいデザインかどうかがポイント。まずは抜き差しのしやすさをチェックします。取り出しにくいために止まったり、速度を落としたりしたのでは意味がないので、スムーズに抜き差しできるものを選びましょう。
ボトルサイズがフィットしているかはもちろん、上から出し入れするのか、横から出し入れするのかも好みに合わせて選んでください。
一般的には横抜きできるものが使いやすいとされていますが、左右どちらか一方しか対応していないものもありますので、自分の利き腕などどちらか使いやすい方を選ぶように気をつけてください。中には両サイド対応型もありますので、それを選んでおけば間違いないでしょう。
サイズ可変機能があると便利
色々なサイズのボトルが収容できるように、サイズが変えられるものがあります。ある時は大容量のボトル、ある時はペットボトルと季節や状況に合わせて使い分けができるので便利です。
可変部分の強度や全体的な強度や調節のしやすさもしっかり確認して決めましょう。
車体のカラーやデザインにあわせて
機能をチェックしたら、最後に見た目にも注目しましょう。車体カラーやデザインに合わせて選ぶのも楽しいもの。ボトルの色や形状も考慮に入れたコーディネイトで、自分だけのかっこいいバイクを作りましょう。
ボトルケージのおすすめ人気ランキング10選
ここからはおすすめのボトルケージを10商品ご紹介します。ぜひ細かな機能までチェックして、ご自分にぴったりの商品を見つけてください。
1位 TOPEAK モジュラーケージ2
重量:72g
素材:プラスチック/アルミ合金
横抜き対応:非対応
カラー:シルバー・ブラック
収容ボトル:ボトル外径:φ63~74mmボトル対応
色々なボトルを使用したい方におすすめ
底のボタンを押すだけでケージ部分が自由にスライド可能。500mlのペットボトルから、ボトルまで自由にフィットさせることができる便利なモジュラーケージです。
2位 LOOK Carbon Bottle Cage
素材:カーボンファイバー
横抜き対応:非対応
カラー:グロスカーボン、マットカーボン、ホワイト
収容ボトル:ペットボトルには非対応
カーボンファイバー製で22gの超軽量
柔軟性に富んでいるのでほとんどのボトルにフィット。カラーは3色から選べます。22gの軽量タイプで気軽に取り付けられるでしょう。
3位 ELITE CannibalFluo
素材:グラスファイバー
横抜き対応:対応
カラー:ネオンイエロー
横からの出し入れタイプをお求めの方に
左右どちらか一方の出し入れではなく、両サイドからの出し入れが可能なサイドエントリータイプ。ボトルをしっかり保持してくれるので安心です。強度の高いグラスファイバー製です。
4位 B001_TKG
重量:30g
素材:プラスチック製
横抜き対応:非対応
カラー:黒・白・赤・青・黄
収容ボトル:ペットボトル非対応
アルミ製の格安ボトルケージ
カラフルな4色から選べます。500mlのペットボトルにも対応しているので、チョイ乗りがメインの方におすすめです。
重さは50gと少し重めですが、強度の高いアルミ製であることを考えれば気にならない重さでしょう。手でケージを曲げられるのでボトルに合わせて微調整が可能です。
5位 Ibera 超軽量アルミ合金製サイクルボトルホルダー
重量:29g
素材:アルミ合金
横抜き対応:非対応
カラー:マットブラック・カーボンルック・シルバー・ホワイト
収容ボトル:72~75mm径ボトル対応 ペットボトル非対応
スタイリッシュなデザインをお好みの方に
アルミ製ですが軽量合金を使用しているので29gと軽量に仕上がっています。ボトルを包み込むようなデザインと、赤をワンポイントにしたデザインが特徴。500mlのペットボトルも問題ないサイズです。
6位 MINOURA AB100-5.5
素材:ジュラルミン製
横抜き対応:非対応
カラー:ブラック・ブルー・レッド・ホワイト・チタン・シルバー
収容ボトル:ペットボトル非対応
頑丈なので長く使いたい方にぴったり
航空機の材料としても使用されているジュラルミンを採用することで、強度と軽さを両立させています。重さ58gは強度を考えればいたし方ないですね。
デザインもシンプルで目立たないので、ボトルがそのままくっついているようなスタイリッシュな見た目になります。
7位 日東ボトルケージR
重量:53g
素材:ステンレス製
横抜き対応:非対応
カラー:メタルカラー
収容ボトル:ペットボトル非対応
オーソドックスなデザインのステンレス製ボトルケージ
ステンレス製の割にそれほど重さを感じないのは、細いパイプを巧みに加工しているからでしょうか。クロモリカラーのバイクにぴったり合う色合いです。
8位 B002_TKG ボトルケージ
重量:30g
素材:プラスチック製
カラー:黒・白・赤・青・黄
収容ボトル:ペットボトル非対応
横抜き対応:非対応
とにかく安いものをお探しの方におすすめ
安さゆえに重さに数グラムづつ誤差があるようですが、概ね20〜25gなので十分軽量といえるでしょう。さすがはプラスチック製、総じて軽いのが魅力です。カラーバリエーションは5色でカラフルな色合いが楽しめます。
ペットボトルも収まるので、クロスバイクなどで街乗りメインであれば、コスパは最高です。
9位 Runacc 自転車用ボトルホルダー
重量:120g
横抜き対応:非対応
カラー:ブルー
収容ボトル:70-100mm(直径)
ハンドルやサドル下のシートポストにも取り付け可能
クランプで挟むタイプなので、ダボ穴の開いていないバイクでも取り付け可能なところがおすすめポイントです。クランプ径は簡単に調整できるのでフレーム以外にもハンドルやシートポストに簡単に取り付けOK。微調整も簡単に行えます。
10位 LIBIQ カーボンボトルケージ タイプ2
素材:カーボン/樹脂(ボトルホック)
横抜き対応:対応
カラー:本体ブラック・ボトルホック:白・黒・赤・グリーン
収容ボトル:ペットボトル非対応
取り付け場所を選ばないのが魅力
本体はカーボン製、ボトルを抑えるパーツは樹脂でできていて、重さは28gと軽量です。本体はブラックですが、樹脂製のパーツが4色あって好きな色でコーディネイトできます。
この樹脂パーツを入れ替えるだけで左右の抜き差し向きを変えることが可能。フレームが小さくて上抜きタイプではボトルの抜き差しが難しいという場所に最適です。
ボトルケージを増設できるホルダー
ドリンクボトルだけではなく、さまざまなアイテムを収納することができるボトルケージですので、取り付けられるのでしたら何箇所か取り付けておくのもおすすめです。
DOPPELGANGER どこでもダボ穴 DFB402-BK
適合チューブ径:22mm-36mm
静止耐荷重:2.0kg
重量:約65g
カラー:ブラック
材質:樹脂
付属品:ゴムスペーサー x 2, 45mmボルト x 2, 35mmボルト x 2
フレームのサイズや形状などにより、思ったところにボトルケージが取り付けられない場合があります。そんなときにありがたいお助けアイテムがこちら。
「どこでもダボ穴」の名の通り、フレームやハンドルの好きなところに装着してインスタントダボ穴を作れる便利なアイテムです。これを装着して、さらにそこにボトルゲージを装着するのですが、はっきり言ってかなり優れものです。
シートポストやフロントフォークにまで装着できてしまうのは驚き。装着場所に悩んだらこれ一つあれば解決してしまいます。
TOPEAK モジュラーケージ
990円
LOOK ボトルケージ
4,999円
ELITE ボトルケージ
1,110円
B001_TKG 自転車用ボトルケージ
544円
Ibera ボトルホルダー
1,150円
MINOURA ボトルケージ AB100-5.5
701円
日東 ボトルケージ
4,071円
TKG ボトルケージ B002
371円
Runacc ボトルホルダー
1,038円
LIBIQ カーボンボトルケージ
2,933円
DOPPELGANGER どこでもダボ穴 DFB4……
1,237円
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製品
最安値
評価
リンク
4.48
3.9
4.3
4.18
3.55
3.8
4.75
4.43
取り付けのボルト(ネジ)にもこだわりを
取り付けに使うボルトは、バイクのフレームに付属しているものやボトルケージに付属しているものでも問題ないのですが、まれにボトルが傷ついたり引っかかったりすることがあります。
別売りの、先が薄く丸みを帯びた加工が施してあるボルトで固定するとこのような問題が起きませんので、少しこだわってもいいかもしれませんね。
まとめ
一口にボトルケージといっても形状や材質、デザインなどさまざまな製品が販売されています。やはりいいボトルケージに巡り会うには、使いやすさやと軽さ、強度の3つを順に優先させて選ぶのがポイントです。
とはいえデザインも無視したくはないところ。優先順位としてはまずは機能性を基準に選択し、それからデザインやカラーが自分の好みにあっているか、バイクにあっているかを検討して選ぶのがおすすめ。気に入ったボトルケージを装着して、サイクルライフをより快適に楽しんでください。