高速切断機は、主に建設現場で使用されることの多い電動工具です。近年ではDIYでをする際に、ご自宅で使用される方もいるのではないでしょう。
有名なメーカでは
ハイコーキ・マキタなどの商品が人気
です。また、商品によっては
集塵機機能の付いたものも
あります。
今回は高速切断機の選び方から、おすすめ商品10選をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次この記事でおすすめする商品
高速切断機の用途
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高速切断機とは、
一般鋼材・鉄材・ステンレス材を切断する際に使用します。
機械本体に取り付けられた円形の砥石が、高速回転をすることで切断する仕組みです。高速切断機の使用によって、スムーズに短時間で作業を行うことが出来ます。
また、切断したい資材を固定し、切断することが出来るのもポイントです。切断時には、火花が飛散するので、安全に正確に作業を行うためにも、防炎手袋や防炎シート等を用いて作業するようにしましょう。
切断時、周りに可燃物があると火事の原因となりますので、必ず作業現場を整えて作業を行うようにしてください。
ディスクグラインダー・チップソー切断機との違い
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高速切断機に似ている電動工具が2つあります。ひとつはディスクグラインダーです。円形の砥石を取り付けて使用する点は、高速切断機と変わりませんが、ディスクグラインダーの方がより、機械本体のサイズが小さくなっています。
そのため高速切断機と比べると、パワーが劣ってしまい、切断能力が落ちてしまう点は否めませんが、
ディスクグラインダーはとても軽量で、持ち運びに適している商品です。
一方、チップソー切断機は刃が砥石ではないことが、高速切断機と異なる点となります。
砥石で切断をするわけでは無いので、切断時の火花も少なく、塩化ビニール接着剤を切断することも可能です。切断面もバリが出にくくきれいに仕上がります。
高速切断機の選び方
ここからは、メーカー・電源・刃の外径・切断能力から選び方をご紹介していきます。メーカーでは、プロの方に適したもの・DIYの使用で適したものに分けさせていただきました。それぞれの特徴を確認していきましょう。
メーカーで選ぶ(プロ向け用)
建設現場での使用や、高精度の高速切断機をお探しの場合は、プロ向け用の高速切断機を選ぶと良いでしょう。価格は高価となってしまいますが、作業効率アップに繋がります。
makita(マキタ)
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国内シェアの半分以上を占め、世界でも活躍する日本最大手の電動工具メーカーです。近年は、充電式を中心とした電動工具・エア工具等に力を入れているのが特徴と言えるでしょう。
また、工具の種類も豊富で多くのユーザーから人気がありレビューの評価も高いメーカーとなっています。
世界初の355mmの充電式高速切断機を筆頭に、パワフルで粘り強い切断力を持ったコード式の高速切断機が3種類
あり、
最大切断能力は115mm~127mmで、支点揺動機構により肉厚材もスムーズに切断が可能
です。
HiKOKI(ハイコーキ)
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makitaと同じく国内大手の電動工具メーカーです。1940年に設立され、2018年にブランド名を日立工機からHiKOKIへ変更しました。高い技術力を誇り、マルチボルトという36Vのバッテリを販売したことにより、さらに有名になったメーカーです。
HiKOKIの高速切断機は、
強力な切断力・耐久力を兼ね備えており、中でもCC 12SFは回転数が4,400min-1(回/分)と高速回転で切断出来るので切断スピードも上がる
でしょう。
また、HiKOKIでもDIY用工具があります。形名:FCC14STの1種類のみとなっていますが中々の高性能です。高さ78mmの大形バイスで、材料がより固定しやすくなり、ベース底面のアンダーカバーが床面と砥石の思わぬ接触を防止するアンダーカバー付と心置きなく作業が行えます。価格もプロ用に比べて少し安価になっているため、購入しやすい商品と言えるでしょう。
RYOBI(リョービ)
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世界トップクラスのダイガストメーカーです。電動工具だけでなく、建築用品・車業界・印刷機器など幅広い事業を展開している企業になります。makitaやHiKOKIには無い工具も有るので、一度チェックしてみるのも良いでしょう。
RYOBIの高速切断機は
クイックバイス機構・切込深さの調整が可能なストッパボルト付です。
砥石交換時に砥石を固定できる、スピンドルロック機構等はmakitaやHiKOKIと同じ機能があります。
機械本体は305mmと355mmが用意してあり、305mm用では1,450Wで回転数4,200min-1を誇りパワフルな作業が期待できる商品です。
メーカーで選ぶ(DIY向け用)
ご家庭などで、気軽に使用したいという場合には、DIY向け用を選ぶようにしましょう。
新興製作所(SHINKO)
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DIYを楽しむなら、こちらのメーカーは外せません。公式のサイトは見当たりませんが、工具の種類は多数あります。また、
価格が安価なため、初心者でも手に取りやすいのが魅力
です。ホームセンターやインターネットにて購入出来ます。
新興製作所の高速切断機では、305mmのみで種類は数少ないです。最大切断能力もパイプ直径90mmと大きくはありませんが、バイス開きは2段バイスにより、最大235mm開くことでTOPメーカーにも引けを取りません。
高儀(EARTH MAN)
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創業が慶応時代ととても古い老舗メーカーです。各種電動工具だけでなく、大工道具・エアー工具・先端工具などを取り扱っており、品揃えが豊富な上、プロが使う道具ではなく
一般ユーザーが使いやすい道具を開発している所がDIY向きと言える
でしょう。
高儀の高速切断機は
低価格での回転数4,400min-1(回/分)というのが魅力的
です。この数字はHiKOKIの製品と同じくらいで、スピーディーな作業が期待できます。
コード式かコードレス充電式かで選ぶ
高速切断機では、電源を取るのに
コード式(AC電源)と充電式(バッテリ)
があります。こちらでは双方のメリット・デメリットを紹介します。作業環境と照らし合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
電気がある場所での使用には安価で購入出来るコード式
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高速切断機のコード式は、
電気のある場所での使用なら連続して使用でき、パワフルで安定した作業を行うことができます。
またコードレスタイプよりも、
比較的安価で購入出来る商品が多いのも特徴
です。
そんなコード式ですが、作業する場所の近くにコンセントが無い場合は、延長コードを使用し、電源を引っ張ってくる必要があります。
そのため延長コード・コードリールなども、一緒に持ち運ぶ必要があるため荷物が増えてしまう点は否めません。使用する前には商品の本体コードの劣化が無いか、確認してから使用するようにしましょう。
持ち運びに便利で使用場所を選ばない充電式
持ち運びが便利で、場所を選ばず作業できるのが充電式の高速切断機の特徴です。
現在の充電式高速切断機は、makitaの商品のみ
となっています。
充電式のメリットは、電源環境を気にしなくて良いことです。
本体に電源コードが無いため、後片付けも簡単に行えます。
しかし充電がなくなってしまうと、作業が出来なくなってしまう点は否めません。
バッテリーの交換がいつでも可能なように、予備バッテリーも一緒にもって置くと良いでしょう。また、
バッテリーは消耗品なので、定期的に買い替える必要があります。
使用前はバッテリー持ちを確認してから使用するようにしましょう。
刃の外径・切断能力で選ぶ
高速切断機に使用する砥石の外径の大きさで、機械本体の大きさが変わり切断する資材の寸法も変わります。刃の外径により変わる最大切断能力を理解し、選んでみましょう。
最大切断能力と加工したい資材のサイズを比較する
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高速切断機の砥石の外径は、主に305m/m・355m/m・405m/mがあります。一般的には、
305m/mと355m/m
の外径のものが多く使用されています。
また、多くの切断機は0°~45°まで斜めにカットすることが可能です。斜めに切断する場合は、切断資材に対角線が生まれ直線より長くなるため、切断能力が小さくなります。
中には45°でも90°と同じ切断能力を持っている機種もありますので、選んでいく中でご自身が切断する資材の大きさと、最大切断能力を理解し選んでいきましょう。
砥石とチップソー兼用の高速切断機で選ぶ
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高速切断機の中には、砥石とチップソー兼用の商品もあります。販売されている商品の種類は数少ないものですが、一般鋼材や鉄材だけでなく、アルミアングルや塩化ビニール・木材などの切断に最適です。
金属類に最適な砥石
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砥石は、鋼材・鋳鉄・ステンレス鋼を切断する際に最適な工具です。
資材を切断する度に、砥石は削られ新しい刃先を出していきます。
消耗するほど外径は小さくなっていくのが、交換時期目安です。また、砥石は研磨が出来ないため、交換頻度はチップソーに比べ多くなるので注意しましょう。
アルミ材・塩ビ・木材に最適なチップソー
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チップソーは、刃の先端に超硬という硬い合金のついた刃のことです。
砥石と違い火花が出にくく、耐熱性もあり、切断面が焼けにくいので、砥石切断が苦手とする、アルミ材・塩ビ材・木材も問題なく切断できます。
鉄鋼用・アルミ・非金属用・木工用と様々な用途にによって、チップソーは分けられているので、ご自身の用途に合わせて選んでみましょう。
刃の交換方法
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砥石やチップソーを使い続けると、切断能力が低下し切れなくなってきます。その場合は、刃の交換時期となるので覚えておきましょう。
電源コードを抜かないままや、バッテリを付けたままの交換作業は、大変危険で怪我に繋がります。作業直後は砥石が熱くなっている場合もありますので、注意して刃の交換を行いましょう。
ここからは、刃の交換方法をご紹介していきます。
- センターカバーのネジを緩めてセンターカバー本体をズラします。
- モーター側(刃の裏側)に、刃の回転を止めるストッパーがあるので押さえましょう。これで刃の回転が固定された状態です。
- ストッパーを押さえた状態で、刃の中心にあるボルトを付属工具で外します。この時、一緒に刃を押さえている金具(フランジ)も外しましょう。
- 刃を交換し、再度フランジ→ボルトの順番で元の状態に戻していきます。
- 手締めでボルトを締めた後、モーター側のストッパーを再度押したまま、付属工具で本締めを行いましょう。
- 最後に刃のグラつきが無いかよく確かめ、グラつきが無ければ交換作業終了となります。
高速切断機のおすすめ人気ランキング10選
ここからは高速切断機のおすすめ商品10選をご紹介いたします。気になる商品がないかチェックしてみてください。
1位 リョービ(RYOBI) 高速切断機 C-3051 622101A
回転数:4,200min-1
電源:単相100V
電流:15A
消費電力:1,450W
質量:16.5kg
サイズ:長さ586×幅290×高さ658mm
プロ向け!回転数4,200min-1で素早くカット
切込深さの調整が可能なストッパボルト付きの高性能。同じ深さに切り込みたい時は活躍間違いなしの商品。また、刃の交換用金具のスパナを本体に収納できるので、無くすリスクが減り安心です。
2位 HiKOKI(旧日立工機) 高速切断機 CC12SF
回転数:4,400min-1
電源:単相100V
電流:15A
消費電力:1,450W
質量:15.5kg
サイズ:長さ603×幅318×高さ603mm
定評のある強力な切断力・耐久力!
ハンドルには、握りやすいソフトグリップが採用されています。ワンタッチバイスにより、素早く資材の取り外しが出来るため、作業効率アップが期待できる商品です。
3位 やまびこ産業機械 新ダイワ ライトカッター L120S-N
回転数:3,600min-1
電源:単相100V
電流:15A
消費電力:1,400W
質量:14kg
サイズ:長さ548×幅279×高さ321mm
0°~45°の角度切りOK!
片手で材料の締付けや、緩めが素早く行えるクイックワンタッチバイス機構。質量が14kgと比較的軽くなっており、持ち運びも楽に行える商品です。
4位 マキタ(Makita) 355mm充電式切断機(本体のみ) LW141DZ
回転数:3,800min-1
18Vバッテリ+18Vバッテリ=36V:
サイズ:長さ510×幅280×高さ620mm
質量:13.6kg(バッテリ除く)
世界初355mm充電式切断機
18V+18V=36Vでパワフルに切断することができ、1充電あたりの作業量は約150本の切断が可能です。ハイパワーブラシレスモーターを搭載し、刃の交換は工具レスの簡単砥石交換機構で魅力的な商品となっています。
5位 TRAD 329005 高速切断機 305mm THC-305A
回転数:3,600min-1
電源:単相100V
電流:15A
消費電力:1,450W
質量:12kg
サイズ:長さ520×幅275×高さ325mm
アングル・軽量鉄骨などの切断に最適
連続の切断作業でも握りやすいハンドルでDIYとしての用途にぴったりです。過負荷防止ブレーカーも付いているので、安心して作業が出来ます。
6位 HiKOKI(日立工機) 高速切断機 CC16SB(5HP) トイシ径405mm 切断能力φ135mm
回転数(50/60Hz):2,430/2,900min-1
電源:三相200V3.7kW (5馬力)
電流(50/60Hz):16.0/14.8A
消費電力:3,700W
質量:91kg
サイズ:長さ583×幅370×高さ965mm
パワフルな5馬力
電源は3相200Vとなっており、ほとんど業務用に近いです。刃の外径も405m/mな上に質量が91kgと重いですが、キャスター付きになっていますので移動の際は押していくことになりますね。
7位 TRAD 329006 高速切断機 355mm THC-355A
回転数:3,600min-1
電源:単相100V
電流:15A
消費電力:1,450W
質量:12.2kg
サイズ:長さ520×幅275×高さ325mm
砥石355m/mになり切断能力UP
305m/mでは、丸パイプ105m/mまでが切断可能でしたが、355m/mになると120m/mまで切断可能となり作業の幅も広がります。
8位 HiKOKI(旧日立工機) 高速切断機 1450W 丸パイプ切断最大φ120mm CC14SF 100V
回転数:3,800min-1
電源:単相100V
電流:15A
消費電力:1,450W
質量:16kg
サイズ:長さ468×幅318×高さ603mm
単相100Vと単相200Vがあるのでご注意を
305m/m同様ハンドルには、握りやすいソフトグリップ採用せれておりますが、電源が単相100Vと単相200Vがあります。電源環境を確認して選びましょう。
9位 HiKOKI(旧日立工機) 高速切断機 金属用 砥石径355mm AC100V FCC14ST
回転数:3,800min-1
電源:単相100V
電流:15A
消費電力:1,450W
質量:17kg
サイズ:長さ590×幅300×高さ640mm
120m/mパイプも楽に固定
高さ78m/mの大きなバイスを取り入れたことにより、120m/mパイプも固定しやすくなりました。床面と砥石の接触を防止する為にアンダーカバーを取り付けることも可能な商品です。
10位 マキタ(Makita) 355mm 切断機 LW1401
回転数:3,800min-1
電源:単相100V
電流:15A
消費電力:1,430W
質量:16.6kg
サイズ:長さ500×幅290×高さ620
パワフルで粘り強い切断力を発揮
質量16.6kgと少し重いようですが、持ち運び便利なキャリングハンドルを形成。また、材料固定用ガイドプレートは材料に合わせて3段階に移動が可能になっています。その他にも、火花の飛散を防ぐスパークガードも装備しており、細かな機能が凝縮されています。
リョービ 高速切断機 C-3051 622101A
17,500円
HiKOKI 高速切断機 CC12SF
21,100円
新ダイワ ライトカッター L120S-N
20,676円
マキタ 充電式切断機 LW141DZ
31,878円
TRAD 高速切断機 THC-305A
8,800円
HiKOKI 高速切断機 CC16SB(5HP)
145,000円
TRAD 高速切断機 THC-355A
9,710円
HiKOKI 高速切断機 CC14SF 100V
21,105円
HiKOKI 高速切断機 FCC14ST
16,800円
マキタ 切断機 LW1401
21,024円
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製品
最安値
評価
リンク
4.53
4.2
4.72
4.25
3.63
3.79
4.29
4.36
4.5
まとめ
高速切断機は硬い鉄鋼材から、木材と幅広い資材を切断できるのが魅力的の電動工具です。お仕事で使われている方はもちろん、DIYでの使用でも活躍してくれる事でしょう。
また、刃を定期的に交換することで、切断能力を維持することができ安全に作業を行うことが出来ます。刃の切れ味が悪くなって来たと感じたら、新しいものに取り替えるようにしましょう。
ご自身に最適な高速切断機を選ぶことで、さらに快適に作業を行えるのではないでしょうか。用途・資材にピッタリな高速切断機を選び作業効率を上げていきましょう。