モーターや機械音、ベアリング等の異音調査に使用される聴診棒(サウンドスコープ)・音聴棒は、漏水調査やベアリングの異常を点検するなどさまざまなシーンで活躍する工具です。
エクセルや土牛産業など、多くのメーカーから豊富な種類が販売されていて、どれを選んだらよいか迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、聴診棒の使い方や、先端の形状などによる選び方、おすすめ商品をご紹介します。目的に合った聴診棒を見つけ、快適な作業を目指しましょう。
目次この記事でおすすめする商品
聴診棒とは
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聴診棒とは、モーター・ポンプ・エンジン・ギャレーション等の回転機器を点検する際に利用する棒状の器具です。棒の片方を点検箇所に、もう片方を耳に当てて骨伝導や振動により機器の音を聞き分け、異常の有無を診断します。
石油・ガス・水道などパイプラインで使用する場合は、異音を調査することで亀裂箇所を発見することができます。自動車・航空機・船舶・電車等の乗り物にも使用でき、目に見えない異常を発見することで事故を未然に防ぎます。
音の異常を検知するため、家電製品等の製造ラインにおける製品の品質検査にも広く使用されています。
聴診棒の原理・仕組み
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聴診棒の原理と仕組みはお医者さんの聴診器と同じです。基本的な仕組みは、点検する箇所に直接あてる部分で音を拾い、その音を棒を通じて耳に伝えるというものです。
音を大きく拾うために、先端部が丸いものや太くなっているものがあります。棒状の部分は、重くて太くて固いほど振動が途中で途切れにくいため、音を伝えやすいと言われています。そのため、高性能な製品はステンレスやチタンでできています。
耳で聞く部分は、聞きやすさを重視した両耳で聞くタイプもあります。
聴診棒の使い方
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聴診棒の使い方はいたってシンプルです。点検する箇所に聴診棒の先を当て、反対側の先に耳を当てて異音の確認をします。
注意点として、聴診棒の先端は滑りやすいので、滑りにくい場所を選んで使う必要があります。また、異音の確認時には必要以上の力を加えると、振動の伝わり方が変わり診断ができなくなってしまうので、極力力を加えないように気を付けましょう。
聴診棒の選び方
聴診棒を選ぶポイントは、聴き方・棒の長さの2つが基本ですが、商品によっては、伸縮可能なタイプや、連結し長さを調整できるタイプの商品もあります。点検する場所によって長さを変えたい方や、いつも同じ場所の点検に使用する方によって選ぶ商品は異なりますので、作業する上でどちらを重視するのか決めてから選ぶとよいでしょう。
聴き方で選ぶ
聴診棒選びでは、聴き方によって使用のしやすさに大きな差がでます。ここでは、代表的な玉形とスコープ型をご紹介しましょう。
音が聴き取りやすい玉型
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音が聴き取りやすい玉型は、聴診棒のスタンダードな形です。細い棒状で、ペンタイプの製品や伸縮可能な製品もあるため、携帯しやすい聴診棒となっています。
両耳で聴くスコープ型
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両耳で聴くスコープ型は、医療器具の聴診器に似た形状をしています。両耳に当てて聴くため両手が自由になり、点検箇所をピンポイントで狙えるようになるというメリットがあります。また、片耳タイプよりも周りの騒音をシャットアウトでき、機械の点検に適しています。
棒の長さで選ぶ
聴診棒は長さで聞き取りやすさも変わります。長い・短いの違いだけでなく、伸縮式なのか固定式なのかも考えるようにしましょう。
初めての聴診棒なら普通サイズ
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聴診棒の普通サイズは60cm程度です。標準的なサイズなので、様々な用途に使えます。普通サイズは伸縮式のものが多く、持ち運びに便利です。長さを必要としない場合は、普通サイズを選びましょう。
床面を点検するのに便利なロングサイズ
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聴診棒のロングサイズは1m~1.2m程度です。床面の配管などを点検する時に、しゃがむ必要が無い長さなので使用しやすいです。回転機器など近づくと巻き込まれる危険があるような場合も、離れて点検できるため安全です。
ロングサイズになると、振動が聞き取りにくくなるため、伸縮式だけでなく、連結させて一体とするタイプや、増幅器が付いていて振動を増幅させて聞き取りやすくできる機能が付いているタイプもあります。
聴診棒のおすすめ人気ランキング10選
聴診棒選びでは、聴き方や棒の長さだけでなく、さまざまな機能も選定のポイントとなります。選び方を参考に用途にあった聴診棒を見つけてくださいね。
1位 土牛産業 玉にきく聴診棒
棒の長さ:普通サイズ(150~630mm)
初めての聴診棒にはこれ
聴診棒のスタンダードな形状が特徴の製品です。漏水調査やポンプのベアリングの軸受け部の点検等、多用途に使えます。また、こちらはステンレスでできているため錆びることもなく、長くご使用いただける商品です。
2位 土牛産業 玉にきく聴診棒 ロング
棒の長さ:ロングサイズ(240~1190mm)
初めてロングサイズを選ぶのにおすすめ
点検機器で有名な土牛産業の聴診棒で、安定感があります。全長240~1190mmの長さを持ち、8段伸縮するため持ち運びにとても便利です。また、こちらもステンレス製なので錆びることはありません。
3位 エンジンメンテナンスの必需品 両耳にしっかり聞こえる聴診器型 メカニックサウンドスコープ
スコープ型でコストパフォーマンスに優れた製品
こちらはエンジンメンテナンスに特化した聴診器型サウンドスコープです。両耳で聴くタイプなので、通常では聞こえない異音も、この聴診棒を使うと聞こえるかもしれません。
ノーブランド品ですが、性能は他のメーカーと変わらず、コスパ優良商品です。
4位 土牛産業 スコープ聴診棒 ロング
棒の長さ:ロングサイズ(240~1190mm)
スコープ聴診棒のロングサイズ!
8段伸縮するため、ロングサイズでも持ち運びに便利です。また、手の届かない部分の漏水調査・異音点検にも向いています。ステンレス製のため、錆びず耐久性も良いです。
5位 土牛産業 増幅器付スコープ聴診棒 ロング
棒の長さ:ロングサイズ(240~1190mm)
増幅器付きで細かな異音も聞き逃さない
聴診器タイプなので両手が使用でき、点検箇所を確認しながら検査が可能。ロングサイズの弱点である振動の減衰を、増幅器でカバーすることに成功した製品です。小さな異音も聞き取りやすく、従来の聴診棒よりもクリアに聞こえます。
6位 STRAIGHT ストレート サウンドスコープ マグネット付き
棒の長さ:普通サイズ(152~667mm)
点検箇所がずれにくい、先端にマグネット付き
従来の聴診棒だと、点検箇所に当てていた聴診棒の先端が横滑りし、音が拾いにくいという難点がありましたが、この製品は先端にマグネットを取り付けることにより、点検箇所の滑りを防いでくれます。
7位 土牛産業 床面探査用スコープ聴診棒 約1170~1770mm
棒の長さ:ロングサイズ(1170~1770mm)
床面探査に特化
床面用ウエイトが先端についており、重りで床面にピッタリと密着して聞き取りやすくなっています。床面用ウエイトを外して先端のチェストピースにかえることにより、壁や天井の調査にも使えるロングサイズの聴診棒です。
8位 土牛産業 玉にきく聴診棒 連結タイプ
棒の長さ:普通サイズ(360~880mm)
押し付けても縮まない連結タイプ
伸縮タイプの聴診棒では、点検箇所に先端を押し付けると、聴診棒が縮んでしまい聴き取りにくい場合も。連結タイプは押しても縮むことはなく、聴きやすい長さに調整できるため便利です。
9位 フジテコム 音聴棒(1m) LSP-1.0
棒の長さ:ロングサイズ(1013mm)
音量が1.5倍
独自の新機構を採用することにより、玉形製品から音量が1.5倍ほど大きくすることに成功した製品です。聞き取りやすく、今まで聞き逃していた異音も拾います。こちらは、ロングサイズの1013mmですが、他のサイズの商品もありますので適切な長さのものを選びましょう。
10位 EXCEL エクセル サウンドスコープ 8段伸縮
棒の長さ:普通サイズ(200~770mm)
マシンドクターの必需品
こちらは先端の部分が聴診器のような形をした聴診棒です。エクセル独自の片耳式レシーバーで明瞭に聞き取れます。練馬に本社を置くエクセルは、1968年創立以来堅実に測定機器を作っています。軽量で耐久性も良く、長くお使いいただける商品です。
土牛産業 玉にきく聴診棒
2,106円
土牛産業 玉にきく聴診棒 ロング
323円
メカニックサウンドスコープ
653円
土牛産業 スコープ聴診棒 ロング
4,087円
土牛産業 増幅器付スコープ聴診棒 ……
9,603円
STRAIGHT サウンドスコープ マグネ……
580円
土牛産業 床面探査用スコープ聴診棒
17,085円
土牛産業 玉にきく聴診棒 連結タイプ
3,019円
フジテコム 音聴棒 LSP-1.0
19,440円
EXCEL サウンドスコープ 8段伸縮
7,212円
おすすめの商品一覧
製品
最安値
評価
リンク
4
3.92
3.97
4
3.4
4.67
まとめ
いかがでしたでしょうか。聴診棒は、漏水調査やベアリングの異常を点検するなどさまざまなシーンで活躍する工具です。正しい使い方を身につければ、通常の耳では確認できない亀裂や漏水などを確認をすることができます。
こちらで紹介した選び方やおすすめ商品を参考に、ご自身の用途にあった聴診棒を見つけてくださいね。