生け垣や庭木の広範囲な剪定をするときに役立つヘッジトリマーは、植木バリカン・生垣バリカンとも呼ばれ、リョービ・マキタ・HiKOKI(日立工機)・ボッシュ・ゼノアなどのメーカーが製造・販売を行っています。
使う場所や使用者の慣れ・筋力によって適したヘッジトリマーは異なってきます。こちらの記事ではヘッジトリマーの選び方を駆動方法・伸長ポール・オプション品の観点で紹介し、それらを踏まえて今売れているおすすめのヘッジトリマーを紹介します。数多くあるヘッジトリマーの特徴をお伝えしますので、ぜひご自身にあった商品を見つけてください。
目次この記事でおすすめする商品
ヘッジトリマーとは
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ヘッジトリマーとは、持ち手となる本体にブレードを装着し、ブレードについている小さな刃で細かい枝木を刈る為の道具です。造園業者や自宅の庭の手入れを行う個人が生け垣や庭木に対して使用します。
ヘッジトリマーと使用しない場合、一般的には剪定ばさみで人の手によって枝木を一本一本切ることになり、大変な労力を必要とする作業となります。ヘッジトリマーを使うと広範囲の枝木を一気に刈り込むことが出来る為、労力を抑えて効率よく作業することができます。
ヘッジトリマーの使い方
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電源もしくはガソリンでモーター・エンジンを動かして、それと連動してブレードをストロークさせます。ストロークしているブレードを枝木に当てることで刈り取ります。使用者は完成形を頭に思い浮かべながら、枝木をなぞるようにヘッジトリマーを動かすだけです。
多くの枝木を刈っているとヘッジトリマーのブレードに木ヤニが付着します。切りにくくなるだけでなくブレードの寿命を縮める要因となりますので、適宜クリーナーなどで木ヤニを取り除く必要があります。刈り取った枝木の片づけは忘れずに行いましょう。
ヘッジトリマーの選び方
ヘッジトリマーの使用感は駆動方法・刈込幅・伸長ポール・ブレードの形状で大きく変わってきます。これらについてどのような違いがあるのかをこれから紹介していきます。
エンジン式か電動式かで選ぶ
今世の中に出回っているヘッジトリマーはエンジン式か電動式の2種類があり、エンジン式の動力源はガソリン、電動式の動力源は充電式と家庭用電源に分かれます。それぞれで使用感は異なってきますし、使用する場所によって適したタイプがありますので抑えておきましょう。
バッテリー内蔵の充電式
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リチウムイオンバッテリーを内蔵し、使用するたびに充電して使用します。バッテリーの持ちは商品によって異なりますが、おおよそ20分~30分くらいです。バッテリーの性質上、充電が無くなってくると電圧が下がりヘッジトリマーのパワーも低下する傾向があります。
電源コードが不要の為、電源の無い環境でも使用可能でコードが絡むことによるトラブルも発生しません。ガソリンで動くエンジンタイプのものよりも軽いため、あまり広範囲ではないけど電源が取りづらい環境での使用に適しています。
コードでつなぐ家庭用電源タイプ
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コンセントからコードを伸ばして使用するタイプです。充電式のように電圧が低下することがないので、常に一定のパワーで刈り込むことができます。ヘッジトリマー本体にバッテリーを積む必要もないので、ヘッジトリマーの中では最も軽くしやすいタイプでもあります。
充電時間を待つ必要もないので、自宅からコンセント電源を引っ張れる環境で、ササっとすぐに使いたい場合に適しています。一般家庭で庭の手入れに使用したい場合は、こちらがおすすめです。
ハイパワーなエンジン搭載のガソリンタイプ
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ガソリンを燃料としてエンジンを動かすタイプです。電動よりも強いパワーを生み出せるので、長いブレードで刈込幅が長い商品が多くあります。エンジンと燃料の都合でどうしても重くなってしまい、慣れていない人には長時間の使用では疲れやすいです。
充電式同様コードレスであることがメリットで、充電式よりも高いパワーを維持できることが優れている点です。エンジンの扱いに慣れていている人でないと難しいですが、広範囲の剪定を行うことに適しています。
刈り込み幅で選ぶ
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刈込幅とは一度に枝木を刈りこむことができる長さの事です。刈込幅が長いほど広範囲の刈り込みを効率よく作業することができますが、一方で狭い範囲を細かく作業するには気を使う必要があります。四角く生け垣を刈る際には刈込幅が長いタイプが非常に適しています。
伸長ポールの有無で選ぶ
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伸長ポールを取り付けることで高い樹木の枝などの手の届かない高い箇所の剪定を行うことができるようになります。使い方によってはしゃがみ込むことなく、低い位置の作業をすることも可能です。いずれにしても使用者の負担(脚立に乗る、しゃがむ等)を軽減してくれるものです。
商品によってポールが一体になっているもの、取り外しができるものがあります。一体になっていると近距離の作業がしにくいので、どちらかといえばポールが取り外しできたほうが使いやすいです。
ブレードの形状で選ぶ
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ブレードの形状は商品・メーカーによって異なります。多くのブレードは、ブレードの左右に刃が付いていて左右どちらからでも刈り込める両刃駆動です。なかには、左右一方向からしか刈り込むことのできない片刃のものもあります。使い勝手としては両刃駆動の方が良いです。
2枚刃・3枚刃という表記を目にすると思いますが、これはブレードの刃面の数のことです。ヘッジトリマーの刃は先がとがった三角形ではなく、先がつぶれた形をしています。このつぶれた部分が刃になっているものを3枚刃、そうでないものが2枚刃です。3枚刃の方が植物をつぶすことなくキレイに仕上げることができます。
オプション品の確認を
ヘッジトリマーの主なオプション品はチップレシーバー(グラスレシーバー)と肩掛けベルト、防護メガネです。チップレシーバーは刈り取った枝木が飛び散ることを防ぐ受け皿のようなものです。肩掛けベルトは重い商品や伸長ポール付きの商品に付属していることが多く、使用者の腕への負担を軽減するものです。
オプション品の有無で商品が選ぶことで別で必要なものを用意する必要がなくなりますので確認してみてください。
替刃の互換性は?
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消耗し切れなくなったブレードは交換するか、もしくは自分で研ぐ必要があります。ヘッジトリマーのブレードはメーカー・商品によって違うので、基本的に互換性がありません。そのため、購入した本体の替刃をメーカーが用意してくれているか、手に入れやすいのかは確認が必要です。
改良により過去の品番のブレードを取り扱わなくなることも十分に考えられます。仕事などで長く使う人はアフターケアの部分にも目を配った方が良いです。
今売れている人気のヘッジトリマーおすすめ10選
ここからは今売れているヘッジトリマーの具体的な商品をエンジンタイプ・家庭用電源タイプ・充電式の3つに分けて紹介します。ここまでに紹介した選び方のポイントをなるべく網羅するように紹介しますので、どれかひとつは気に入るヘッジトリマーが見つかるかと思います。
パワーの強いエンジンタイプ
エンジンタイプは重く、価格が若干高めな傾向にありますが、コードレスでありながらも強いパワーを維持して刈り込むことが出来ることがメリットです。
HiKOKI(旧日立工機)
重量:4.9kg
駆動:ガソリン
連続運転時間:ー
伸長ポール:ー
ブレード:両刃
刈込幅:560mm
刈り込み幅の広いエンジンタイプ
刈り込み幅560mmと電動タイプにはない長さが魅力的な商品です。無鉛ガソリン:2サイクル専用オイルで動きます。エンジンタイプなので重量は4.9kgと重く、非力な人には扱いが難しいかもしれませんが、重くても扱いやすいように両手持ち用のハンドルが付いています。広範囲を一気に刈り込みたい人におすすめです。
丸山製作所 ヘッジトリマー
重量:約4.5kg
駆動:ガソリン
連続運転時間:約30分(満タン時)
伸長ポール:ー
ブレード:両刃
刈込幅:600mm
広範囲を移動しながら作業する人におすすめ
燃料満タンで約30分間の連続使用が可能です。エンジンタイプの利点であるコードレス・ハイパワーであることを活かして、広範囲を一気に剪定することができます。重量は約4.5kgと重いので、力のある人や交代で作業する人におすすめです。
軽く扱いやすい家庭用電源タイプ
家庭用電源タイプは軽くて、充電切れやパワー不足の心配がない傾向にあります。電源コンセントを確保できる環境であればバッテリーを気にすることなく使用できることがメリットです。
ムサシ 伸縮式ガーデンバリカン(ACタイプ)
重量:2.3kg
駆動:家庭用電源
連続運転時間:20分
伸長ポール:有
ブレード:両刃
刈込幅:300mm
電源接続タイプなので長時間の高所作業もOK
仕様として連続使用時間は20分とありますが、電源接続なので充電なしで高所の作業を連続で行うことができます。ポールを一番短くしても長さが1.67mと短くはないので手元の作業には不向きです。高所の作業が多い人におすすめです。
リョービ(RYOBI) HT-3632
重量:1.9kg
駆動:家庭用電源
駆動:ー
伸長ポール:ー
ブレード:両刃
ブレード:両刃
鋭い切れ味でラクに選定できる
3枚刃の高級刃仕様でストローク量も28mmと広いので切れ味が良いです。電源接続タイプですので充電切れによるパワーの低下も無く、長時間の使用でも切れ味を維持することができます。10mの延長コードが付属しているので、自宅の庭先なら広範囲に使用可能です。
マキタ 充電式生垣バリカン バッテリ・充電器付き
重量:2.6kg(バッテリ含む)
駆動:家庭用電源
連続運転時間:約60分
伸長ポール:ー
ブレード:片刃
刈込幅:460mm
広い刈込幅で長時間作業したい人に
連続使用時間は60分と充電式としては非常に長いことが特徴です。刈込幅も460mmと広く広範囲の選定にも適しています。両刃式ではなく片側でしか切れない点には注意が必要ですが、エンジンタイプの重さが嫌になってきた人におすすめする商品です。
リョービ(RYOBI) HT-2110
重量:0.85kg
駆動:家庭用電源
連続運転時間:ー
伸長ポール:ー
ブレード:両刃
刈込幅:210mm
軽量・コンパクトで非力な人にも扱いやすい
重さ約850gとヘッジトリマーの中ではトップクラスに軽く、持ち手もゴムなので非常に扱いやすいです。長時間の作業でも疲れにくく、刈込幅が短いので細かいところの剪定がしやすいです。自宅の庭先をキレイに剪定したい人、目にとまるちょっとした枝木を切り落としたい人におすすめです。
ちょっとした選定に便利な充電式
充電式は何と言ってもコードレスでエンジンタイプよりも軽量であることが魅力です。刈込幅は家庭用電源タイプと比較しても遜色ない傾向にあります。
リョービ(RYOBI) 充電式バリカン BB-1600
重量:0.90kg:0.90kg
駆動:充電式:充電式
連続運転時間:ー
伸長ポール:ー
ブレード:ー
刈込幅:ー
狭い範囲の芝の仕上げに
枝木の剪定という用途ではなく芝刈りの用途で使う商品です。コードレスで手軽に使用でき、刈り取った芝が飛び散らないようにレシーバーが付いている点も魅力です。庭木の根元もキレイにしたいという人におすすめです。
高儀 伸縮ポールヘッジトリマー
重量:約2.5kg(バッテリー含む)
駆動:充電式
連続運転時間:約25分
伸長ポール:有
ブレード:両刃
刈込幅:約300mm
軽量な伸長タイプを探している人に
充電式の伸長タイプとしては約2.5kgと軽く、重いエンジンタイプよりも扱いやすいです。エンジンタイプよりもパワーは劣りますが、高所作業は重さのあるものを使うと非常に疲れるので女性や体力が落ちてきた人にはこちらがおすすめです。負荷軽減のための肩掛けベルトが付属しているのも良い点です。
国華園 コードレスハンドバリカン
重量:2.3kg(バッテリー含む)
駆動:充電式
連続運転時間:約30分
伸長ポール:ー
ブレード:両刃
刈込幅:410mm
充電式の中では低価格
充電式の中では低価格で1万円を切るものは中々ありません。コストを切り詰めた為か充電時間に難があり、フル充電に約4時間必要です。充電に時間が必要なので断続的に使用したい人には不向きですが、スペアバッテリーを用意できる人にはおすすめできる商品です。
山善(YAMAZEN) 4WAY ガーデントリマー
重量:2kg(ポール3本使用時)
駆動:充電式
連続運転時間:約80分(無負荷)
伸長ポール:有
ブレード:両刃
刈込幅:約300mm
太めの枝を落とす必要がある人に
ヘッジトリマーは太い枝を切り落とすほどのパワーはないので、あらかじめハサミなどで切り落としてから使用するのが一般的です。この商品は80mmまで切断可能な電動のこぎり刃もセットになっているので、剪定前の太い枝の切り落としに苦労している人にオススメな商品です。手持ちとポールの両方の使い方ができるところも良い点です。
HiKOKI(旧日立工機)
27,130円
丸山製作所 ヘッジトリマー
23,653円
ムサシ 伸縮式ガーデンバリカン(AC……
17,800円
リョービ(RYOBI) HT-3632
10,950円
マキタ 充電式生垣バリカン バッテ……
28,530円
リョービ(RYOBI) HT-2110
6,250円
リョービ(RYOBI) 充電式バリカン B……
14,140円
高儀 ヘッジトリマー EARTH MAN 14……
17,667円
国華園 コードレスハンドバリカン
11,016円
山善(YAMAZEN) 4WAY ガーデントリ……
21,218円
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まとめ
ヘッジトリマーを使うともう手作業には戻れないと思うほど作業が楽になります。庭作業はしたいけど体力的な理由でできないという場合は、せっかくの好きな庭作業を止めてしまうのではなく、道具を変えて作業負荷を下げてみてはいかがでしょうか。