壁に針を刺したり、センサーを用いて壁裏の柱や配線を見つけることができる下地探し。壁に棚やカーテンレールを取り付けたり、天井に火災報知器をつけるなど壁に穴をあける前に使用する工具です。壁裏探知機や壁裏センサー・下地チェッカーとも呼ばれています。
下地探しには、針を刺して探すタイプ、壁を滑らせて探すタイプなどがあり、それぞれに適した壁の種類や特徴があります。また、単体で使用するよりも、違うタイプの下地探しを組み合わせて使うとより精度が上がるといわれています。今回は用途に合った下地探しの選び方と、人気の商品をランキング形式でご紹介します。
目次この記事でおすすめする商品
下地探しの用途

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下地探しとは、壁裏の柱(=下地)やAC配線・ねじなどの金属を検知する工具のことです。日本の住宅の多くが、防火対策や防音対策として石膏ボードを壁に使用しています。壁裏は、柱(間柱)・石膏ボード・クロス、といった構造になっています。
壁に何かを取り付けたいとき、柱(間柱)の部分に取り付ける必要があります。なぜなら、柱のない部分は空洞となっているため、直接ビスを打ち込んでも石膏ボードだけでは保持することができずにすぐ抜けてしまい、固定することができないからです。
壁裏の配線を検知し、配線を傷つけないよう作業する必要もあります。一見壁を見ただけではどこに下地があり配線があるのかわかりませんが、下地探しを使用することにより簡単に見つけることができます。
下地探しの選び方
壁裏の下地や配線・ねじなどの金属を見つけるために使用する下地探しですが、大きく分けて3つのタイプがあります。それぞれのタイプの特徴と使い方をご紹介します。
タイプで選ぶ
下地探しには、針を壁に突き刺して探すタイプ・壁を滑らせて探すセンサータイプ・磁石の特性を生かしたマグネットタイプの3種類があります。それぞれの特徴やメリットデメリット、使い方をご紹介します。
壁に突き刺して探す針タイプ

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針タイプは、ペンのようなスティック型の形状をした下地探しです。先端には極細の針と目盛がついており、とても軽量なのが特徴です。針のついた先端部分を壁に直接差し込み、針の刺さり具合で下地を探します。針が貫通すると壁裏に下地はなく、下地があると針がぶつかり検知できます。
商品単価が比較的安いため、1つ持っておくと便利です。使用している針は細いので刺した跡はあまり目立ちませんが、気になる場合はクロス用の穴埋め材を使うとよいでしょう。
壁を滑らせて探すセンサータイプ

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センサータイプは、壁に当てて地面に水平に滑らせながら使用します。壁の厚みが違うところ=下地のある箇所として、音や光で反応を示します。壁に傷をつけることなく、下地を探すことができます。
柱だけでなく、金属・塩ビパイプ・配線などを検知してくれる高性能なものもあり、壁裏の配線等を傷つけておこる漏電事故も防ぐことができます。また、コンクリート壁など針を刺すことができない壁でも使用することができるのもメリットといえます。
最低限の検知機能だけのものから、液晶画面に詳細な結果が表示される高性能かつ高価格なものまで様々な商品が発売されています。求める機能や予算に合わせて選択するとよいでしょう。
金属やネジを探すマグネットタイプ

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マグネットタイプでは、石膏ボードを柱に固定する際に使用したネジを探し当て、下地の位置を知ることができます。また、そのネジの位置を把握することによってネジにビスを打ち込んでしまうことを防ぎます。地球ゴマのような形状をしており、センサー同様壁に当てて滑らせながら使用します。
ネジに反応すると、ネジの方向へ磁石が動いて位置を知らせてくれます。しかし反応の出る範囲が広いため、マグネットタイプ単体での使用はあまりお勧めできません。針タイプと併用して確実な位置を探すことをおすすめします。
より綺麗に正確に探すなら併用がおすすめ

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針刺しタイプのデメリットとして、やみくもに針を刺してしまうと、壁が穴だらけになってしまうことが挙げられます。そこで、センサータイプと針タイプの併用をおすすめします。
センサータイプでおおよその柱の位置を特定し、柱と思われる範囲に針を刺して確定させます。併用することで、確実に下地の位置を検知することができ、針タイプによる壁の穴も最小限に抑えることができます。
針タイプの下地探しの選び方
針タイプの下地探しは、壁に針を刺すというとてもシンプルな工具です。針が貫通すると壁裏に下地はないとわかり、下地があると針がぶつかり検知できます。工具自体はとてもシンプルですが、針の長さの違いや付属品の違いがあります。使用するシーンや環境にあったものを選びましょう。
壁の厚さに適した長さを選ぶ

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一般的な石膏ボードの厚みは12.5mmとされていますが、耐火・防火・遮音などの性能のより高い石膏ボードの場合、21mmほど厚みがあるものもあります。壁の厚さに応じて、針の長さを選ぶとよいでしょう。
人気の針タイプの商品では、25mm・35mm・45mmと針の長さの違いがあります。一般的な家屋で使用する場合、25mmでは下地の有無の違いを感じ取りにくい可能性があるため、35mmをおすすめします。
金属も探せるマグネット付きもおすすめ

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針タイプの下地探しにマグネットも付いた商品があります。使用方法はセンサータイプのように壁に付けて滑らせます。壁裏の金属は主に石膏ボードを取り付ける際のビスですが、そのビスに反応するとカチッと壁に張り付きます。張り付いた箇所はマスキングテープで目印をし、針タイプで正確な位置を検知するとよいでしょう。
センサータイプの下地探し(下地センサー)の選び方
センサータイプは下地の検出だけできるシンプルなものから、下地の材質や深さ・下地の中心位置を検出できるものなど様々な性能の商品があります。あると便利な機能や気を付けたい点をご紹介します。
探知可能な材質が多いと便利

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壁裏の下地を見つけるために用いる下地探しですが、商品によっては金属・塩ビパイプ・電気の配線などを検知してくれる高性能なタイプもあります。壁裏の配線を傷つける恐れがなく、漏電を防ぐことができます。その反面、電線や釘にセンサーが反応してしまい、柱の位置を正しく見つけられないという場合もあります。
壁に断熱材を使用していると反応しない場合があるので注意が必要です。
液晶画面付きならより詳しい探知が可能

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液晶画面が搭載された高性能なモデルは、検知機能も他のものより高く、より精密に壁裏の状態を知ることができます。下地の有無だけでなく、木材・鉄筋・塩ビパイプなどの素材名や、下地の太さ・下地の中心位置も検知して表示されます。
下地の中心位置が検知できるため針タイプと併用をする必要がなく、針を刺すことができない固い壁での使用が可能です。
連続使用時間や電池の数を確認

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センサータイプの下地探しは、電源は乾電池のものが多いです。その際気を付けなくてはいけないのが、電池切れ。いざというとき電池が切れて使えないなんてことのないよう、使い終わったら必ず電源を切りましょう。動作がなくなって数分後に自動で電源をオフにしてくれる機能がある商品もおすすめです。
商品によって連続使用時間が異なりますので、商品に記載がある場合は必ずチェックしましょう。また、電池は消耗品なので、予備を持っておくと安心です。
下地探し(下地チェッカー)のおすすめ人気ランキング6選
下地探しは、世界の有名メーカーの製品から国内メーカーの低価格のものまで幅広く、性能も多岐にわたります。持ち歩きに便利なキャリーバッグ付きや、安全対策がしっかりとられた商品もあります。下地探しのおすすめ商品をランキング形式で7つご紹介します。きっとあなたにぴったりな商品が見つかるでしょう。
1位 シンワ測定 下地探し どこ太 Smart マグネット付 35mm 78592
サイズ:161.5×21×17.5mm
質量:27g
探知検出深度:35mm
対応壁材:石膏ボード
ポケットサイズで1つ2役!優秀下地探し
シンワ測定から出ている、スティック型の針タイプの下地探しです。目盛が搭載されているため、深度が一目瞭然。下地の有無で刺さり具合がまるで違うと、使いやすさも評判です。替え芯が2本入っているので、力加減がわからずに折れてしまっても安心です。
壁に当てて押すと、中から針から押し出される仕組みで、針が露出していないため安全に使用することができます。事故防止のロックも付いており、胸ポケットに入れて持ち運ぶにも安心です。マグネット付きで、1つで2役をこなしてくれるのもポイントです。
2位 BOSCH(ボッシュ) ウォールスキャナー D-TECT150CNT
サイズ:220×97×120mm
質量:700g
探知検出深度:150mm
対応壁材:石膏ボード、コンクリート
ローラー付きで真っすぐ探索できる優れもの
ボッシュ社製の高性能センサータイプ下地探しです。壁の材質に合わせて、7つのモードが用意されています。石膏ボードモードのほか、コンクリート壁だけで3種類のモードがあり、その他に金属・床暖房配管・ダイレクトモードがあります。
大型液晶画面には、対象物の材質と深さ、穴あけに適した中心位置を日本語で表示し、下地探しをしっかりサポートしてくれます。操作も簡単なうえ、ローラーがついているので真っすぐ探索することができます。持ち手付きで扱いやすく、持ち運び用のバッグが付属されているため業務用にも適しています。
3位 シンワ測定 下地センサー Super スーパー 78576
サイズ:153×61×42mm
質量:134g
探知検出深度:約19mm
対応壁材:べニア、石膏ボード
電線警告機能付きで安心
べニア、石膏ボードに対応したセンサータイプの下地探しです。壁裏内の木材・金属を探知することができ、壁裏の電線は警告音で知らせてくれます。しかし壁に湿気が多いと、正しく検知しないことがあるので注意が必要です。
4位 BOSCH(ボッシュ) デジタル探知機 GMS120
サイズ:200×85×32mm
質量:272g
探知検出深度:120mm
対応壁材:石膏ボード
信頼のボッシュ社製
ドイツの自動車・電動工具のメーカーであるボッシュ社製の下地探しです。石膏ボードモード以外に、金属探知モード・通電線探知モードがあり、壁裏の配線やネジを検知することができます。3色に変化するLED表示で結果が分かりやすいのも特徴です。
5位 下地センサー
質量:222g
使いやすいシンプル設計
石膏ボード・プラスチックに対応しており、金属・木材・AC電源を探知できる下地探しです。柱の中心を検出する機能があるので、ビスの打ち損じを防いでくれます。ただ電池の容量が減ると極端に精度が落ちるので、注意が必要です。
6位 スタッドファインダー
サイズ:750×1550×290mm
質量:200g
探知検出深度:50mm
対応壁材:石膏ボード
木材探知・金属探知・AC電源探知の3つのモードで、下地探しのニーズに対応します。センサータイプで、壁面に押し当て滑らせて使用します。滑り止めがついているためしっかりと握ることができ、スムーズに作業を行うことができます。コンパクトなサイズなので、持ち運びしやすいところもポイントです。
シンワ測定 下地探し どこ太 Smart……
4,780円
BOSCH(ボッシュ) ウォールスキャナ……
72,800円
シンワ測定 下地センサー Super ス……
1,725円
BOSCH(ボッシュ) デジタル探知機 G……
8,245円
下地センサー
1,869円
スタッドファインダー
1,570円
おすすめの商品一覧
製品
最安値
評価
リンク
3.3
4.16
3.99
4.19
4.1
おすすめの下地探しの口コミをチェック
おすすめの下地探しの口コミをご紹介します。ご購入の際の参考にしてみてくださいね。※口コミはあくまで個人の感想です。
シンワ測定 下地探し どこ太 Smart マグネット付 35mmの口コミ

購入前に、皆様のレビューを参考にさせて頂いていたので、針を刺す時気を付けました。先端にある磁石が、クロス地に隠された釘やネジの頭を見つけてくれるので、やたらに刺して針を傷める事も無いので、秀逸です。
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シンワ測定 下地センサー Super スーパーの口コミ

引っ越すにあたり、棚等を設置したいがために購入。とりあえずアパートの壁で確認したところ柱の部分では写真2のように赤い矢印が出て場所の把握が出来ます。電池も付属しているため、購入してすぐに使用できます。電線に関してはまだわかりませんが、自宅の棚などをDYIしたい人には最適です!
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BOSCH(ボッシュ) デジタル探知機 GMS120の口コミ

ダンボールの中に 入っていてはいけないんですが 金属物が・・・。検品で 200ケースの中から 一つ見つけ出しました。全部開梱するよりも 助かりました。この方法を教えていただけた方に感謝です。
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まとめ
壁裏の下地を検知する工具である下地探しについて、タイプごとの特徴や使い方をもとにおすすめの商品をご紹介いたしました。お気に入りの一品は見つかりましたか?
下地探しは壁に穴をあける前に使用する、重要な工具です。細い針を刺すシンプルなものから、ハイスペックなセンサータイプまで幅広いスペックの商品が展開しています。使用するシーンや用途に合わせて、最適な一品を見つけてくださいね。