ジャッキを使って重いものを持ち上げた経験はありますでしょうか?通常人間の力では持ち上げることが不可能な重量が1トンを超える自動車も、ジャッキを使うことによっていとも簡単に持ち上げることができます。
小さな力で重たい物体を持ち上げることのできる大変便利なジャッキは、幅広いシーンで利用されています。自動車をジャッキアップしてタイヤの交換などを行なったり、工事現場で鉄骨などを持ち上げたりとその用途は様々です。
用途や対象物にあわせた色々なタイプのジャッキが販売されていて、選ぶのも迷ってしまうほどです。ジャッキは用途によって使い方も変わってきますので、それぞれにあった選び方をランキングを交えてご紹介していきます。
目次この記事でおすすめする商品
ジャッキの選び方
ここからはジャッキの種類や用途に合わせた選び方をご紹介していきます。自分にあった条件に照らし合わせてみてください。
ジャッキの種類で選ぶ
重たいものを持ち上げるジャッキは、種類が様々なうえに、使い方もそれぞれ違ってくるため慎重に選ぶ事が重要です。ネジ式のシンプルなものから、油圧を使ったパワフルなジャッキまで。以下で詳しくご紹介していきます。
小型で車載に最適な手動のネジジャッキ
まずは「ネジジャッキ」です。ネジジャッキとは、ハンドルを回すことによってネジまわしを回していく要領で対象物を持ち上げるジャッキです。
メリットは非常に小型で軽量のため、持ち運びが便利なこと。
一般的には1kg以下のものも多く、自動車に積みっぱなしにしても燃費に影響が出ない程度ですので車載用として大変人気のあるジャッキです。
耐重量は2トン~50トン程度で、持ち上げられる高さは一般的に75cm程度まで持ち上げることができます。
弱点としては、ジャッキアップに少々力を要するため、油圧式などに比べると作業効率が落ちてしまう事が挙げられます。
車のタイヤ交換や点検に最適な油圧ジャッキ
出典:Amazon.co.jp
「油圧ジャッキ」は、油圧の力を利用することによって重たいもの持ち上げるジャッキです。自動車整備工場などで使用される、タイヤを交換する時のジャッキアップに利用されたり、建築現場での足場や鉄骨などの重量物を持ち上げるために使用されています。
持ち上げることができる重さや、高さの組み合わせで各種の油圧ジャッキが販売されています。 油圧装置が本体に含まれるため、重量は同じ大きさのネジ式のジャッキと比較するとどうしても重くなります。
ジャッキ本体にポンプが内蔵されている「一体型」のものと,油圧ポンプはジャッキ本体と別に装着する「分離ポンプ型」のものがあります。「一体型」はコンパクトな構造で持ち運びがしやすいのが特徴で、「分離ポンプ型」は複数のジャッキを同時操作できるメリットがあります。
用途で選ぶ
車載用なら小型のパンタグラフジャッキ
出典:Amazon.co.jp
パンタグラフジャッキは、車に応急処置用として一般的に付属しているジャッキです。タイヤがパンクしてしまって、タイヤ交換をするときのための緊急用として車には必ず部品として搭載されています。
電車のパンタグラフと同じひし形をしているためこのように呼ばれています。ひし形にアームが広がって、中央にあるボルトを回転させることによってジャッキ本体が伸び縮みします。
ただ弱点として地面に設置する面積が狭いため、ジャッキアップされている最中の横からの力に非常に弱く、バランスを崩しやすいことがあげられます。地面に歪みなどがあったりすると、作業中に自動車がジャッキごと落下して、自動車本体が破損したり、ジャッキが破壊してしまうこともあります。
本格的な改造をするならガレージジャッキ
出典:Amazon.co.jp
ガレージジャッキは業務用というより個人用で販売されているものが多く、コンパクトで使いやすいのが特徴です。ガソリンスタンドにおいてあるのを見たことのある人も多いのではないでしょうか。
持ち上げる力には油圧を用いて、かつ長いアームレバーが付いていますので、テコの原理と油圧のサポートをダブルで利用することで、少ない力でクルマを簡単にジャッキアップする事ができます。外側にあるレバーをシーソーのように上下に動かすと、アームが上がってジャッキアップすることができます。
パンタグラフジャッキに比べると地面の設置面積が広いため、安定性に優れています。また、価格的にも比較的リーズナブルで手に入れやすいのが特徴です。
ジャッキの高さで選ぶ
ジャッキで持ち上げられる高さは「何の作業をするか」によって決めます。
例えばタイヤ交換のような簡単な作業であれば、タイヤが地面から数センチ浮けば作業が可能になるため、最高位は40センチ程度あれば大丈夫です。その場合はジャッキの大きさそのものもあまり大きなものを選ぶ必要がなく、簡易的なジャッキでも作業は可能になります。
しかし、車の下に潜り込むような作業が必要な場合は40センチではとても足りません。人の体が車体の下に入り、さらに作業をするためのゆとりのスペースも確保するために、最高位が高いジャッキを選ぶ必要があります。
また、車の車高によっては作業を行なう前に、ジャッキそのものが車の下に入らなければいけないので、最高の高さと同時に最低の高さも確認するようにしましょう。
自分で修理をするなら最高位の高いジャッキ
もし、自分で車の修理をするなら最高位の高いものを選びます。車を高く持ち上げて自分が車の下に潜り込むことを想定して、できる限り高く持ち上げられるものを選んだ方が作業が楽にできます。
ただし、車の下に潜ることは大変危険を伴うため、安全には十分に配慮して事故が起こることのないように注意してください。後にご紹介するジャッキスタンドを使用すると安全に作業できますよ。
車体を低くしている方は最低位の低いジャッキ
自分の車の車高をダウンさせている場合は、最低位の低いジャッキを選びます。実はこの最低位を気にせずにジャッキを購入してしまい、いざ作業に入ろうとしたらジャッキそのものが車の下に入らなかった…という失敗談はよくあるようです。
地面からジャッキアップポイントまでの高さをメジャーなどで測り、その数字より大きな「最低位」のジャッキは選ばないように気をつけましょう。
ジャッキのおすすめ人気ランキング10選
それではおすすめのジャッキをランキング形式で紹介します。
1位 メルテック ローダウンフロアージャッキ
最低位: 約80mm
最高位:約330mm
商品重量:約11kg
一般ならこれ
最低地上高が約80mmのため、車高を下げた自動車をジャッキアップしたい場合に最適です。
最高の高さが330mmと、こちらも高い位置までジャッキアップができるため、タイヤ交換以外にもさまざまな作業をしたいという方に特におすすめ。2トンまでのジャッキアップが可能ですので、乗用車であれば楽々持ち上がります。
重量も約11キロで、安定した作業が可能でありながら、持ち運びや移動も楽に行なう事ができるのがメリットです。
2位 マサダ製作所 シザーズジャッキ
最低位:121mm
最高位:381mm
商品重量:7.38 Kg
コンパクトで車高の低い車にも
日本製で安心して利用できます。ジャッキはコンパクトサイズのため保管もしやすく、また、プラスチックケースに入っているので持ち運びも楽。最低位が低く、車高が低い自動車にも問題なく使用できます。
ストロークも長く、さらにハンドルは伸縮式のため、収納時はコンパクトになります。ジャッキアップ作業時は長く伸ばして使用すると、より少ない力で車両を持ち上げられます。
3位 ローダウンガレージジャッキ
最高位:500mm
最低位:75mm
商品重量:33kg
多彩なカラーも魅力
油圧部分にデュアルポンプを使用しているため、2つのポンプがジャッキアップの手伝いをすることで、対象物をスムーズに持ち上げられます。キャスター付きでジャッキの移動も手軽にでき、複数の作業や片付けも簡単!カラーはブラック・グレー・ブルーの3色展開で作業場に彩りを添えます。
4位 SIGNET(シグネット) 47506 ボトルジャッキ
最低位:148mm
最高位:278mm
商品重量:2.32kg
持ち運び簡単!
重量が2キロほどで軽量のため、持ち運びが簡単です。大きな作業を必要とする場合には少々物足りないのですが、持ち上げる力はボディの大きさ以上。コンパクトながら2トンまでのジャッキアップが可能です。
5位 ARCAN 3トン 油圧式 ガレージジャッキ
最大位:470mm 最
最低位:101.6mm
本体重量:約26.4kg
安心設計、最大3トン
ダブルピストン仕様で、無荷重時と、荷重時でストローク量が自動調整されます。最高位に到達すると、自動的にそれ以上の上昇油圧がかからなくなる安心設計です。3トンまで持ち上げられるパワフルさも魅力です。
6位 ツウテン パンタグラフジャッキ
最高位:380mm
最低位:85 mm
商品重量:2.3kg
安心の日本製
パンタグラフジャッキのため安定性に気を使う必要がありますが、カチオン電着塗装の衝撃にも強い塗装です。安心の日本製で、メーカー保証1年が付いています。
7位 KIKAIYA 低床エアージャッキ
最高位:505mm
最低位:98mm
本体重量 :58kg
本格的なジャッキ
ジャッキ本体の重量が58キロと重量感のある本体で、安定したジャッキアップが可能です。ロングジャッキで作業効率抜群ですが、重さがかなり重いのと大きさがあるため、保管場所が確保できる人にはおすすめです。
8位 電動パンタグラフジャッキ
最高位:350mm
最低位:120mm
本体重量:3.8kg
電動式ジャッキ
電動ジャッキのため、力いらずで簡単ジャッキアップ!シガーソケットから電源を取るので手軽に使えます。ただ、ジャッキアップしている最中もエンジンをかけるか、自動車の電源をオンにしておかないと作動しないため、作業する場所にコンセントが用意できない人にはお勧めできません。
9位 Duty Japan ガレージジャッキ
最高位:500mm
最低位:75mm
本体重量:34Kg
力が弱い方にも安心
デュアルポンプ採用によりスムーズな動作が可能です!2分割式ハンドルで力を入れずにジャッキアップが可能です。重量が34キロと安定性があり、最大重量、最低地上高もバランスのとれた1品ですが、サイズも比較的大きなため、収納が少々大変なのがデメリットです。
10位 マサダ サービスジャッキ
最高位:473mm
最低位:113mm
重量:33Kg
小型で安全対策バッチリ
本体重量が33キロと、安定した重量ジャッキながら小型の使いやすいタイプのジャッキです。最大荷重以上の負荷がかかった時は安全弁が作動し、ジャッキを保護します。ハンドルの長さが1メートルあるので、作業は楽に行なう事ができますが、収納場所を取ってしまうのが難点になります。
メルテック ローダウンフロアージ……
4,980円
マサダ製作所 シザーズジャッキ
12,530円
ローダウンガレージジャッキ
13,800円
SIGNET(シグネット) 47506 ボト……
2,268円
ARCAN 3トン 油圧式 ガレージジャ……
16,980円
ツウテン パンタグラフジャッキ
4,860円
KIKAIYA 低床エアージャッキ
55,800円
電動パンタグラフジャッキ
5,980円
Duty Japan ガレージジャッキ
13,900円
マサダ サービスジャッキ
26,600円
おすすめの商品一覧
製品
最安値
評価
リンク
3.77
4.3
4.5
4.2
4.29
3.6
ジャッキの使い方
ここでは自動車を持ち上げる際のジャッキの基本的な使い方をご説明いたします。
ジャッキアップポイントを持ち上げる
ジャッキアップポイントとは
自動車には「ジャッキアップポイント」というものが存在します。自動車の横に回って、タイヤとタイヤの間、ドアの下あたりを覗いて見るとフレームにちょっと欠けたような目印「切り欠き」があります。この切り欠きは自動車には必ず入っています。
この切り欠きがジャッキアップポイントになります。
持ち上げ方
出典:amazon.co.jp
自動車を持ち上げるときは必ずこのジャッキアップポイントにジャッキを当てて、持ち上げることを基本として覚えておいてください。
タイヤ交換の作業を行う場合は、交換する「タイヤから一番近い位置にあるジャッキアップポイント」にジャッキの頭を当ててジャッキアップします。
タイヤ交換以外の作業でも、ジャッキアップポイントにしっかりジャッキをあて、坂など傾斜のない安定した地面を選んで自動車をジャッキアップするようにしましょう。
車に標準で付いているパンタグラフジャッキを使用する場合は、横にちょこんと出でいる丸い穴にジャッキアップ用の棒を差し込んで回します。
覚えておきたい効率的なやり方
ジャッキアップ用の棒にはさらに車のタイヤを取り外しする工具を差し込むことができ、この2つを組み合わせることによってT型レンチのような役割を果たし、パンタグラフジャッキを素早いスピードかつ少ない力で持ち上げることができるようになります。
ジャッキアップの際にはこの「2点の工具」を組み合わせるという方法を知らない人が多いようです。
1本の工具のみでジャッキアップの作業をしてしまい、時間と労力がかかってしまうのは大変ですので、この2点の工具を使う方法を覚えておくと今後の作業が非常に楽になります。
ジャッキスタンドを設置して安定させる
出典:Amazon.co.jp
ジャッキスタンドとは、ジャッキアップした自動車を安定して支える為の道具で、2つセットで使用します。もし何らかの事情でジャッキに不具合が生じた場合でも、このジャッキスタンドが支えてくれるため、自動車が落下するのを防ぐことができます。
ジャッキスタンド仕様の際の注意点として、違うメーカーのジャッキスタンドを2個組み合わせてしまうと高さが変わるなどして車が水平にならなくなります。ちょっとくらいの高さならいいだろうとは決して思わず、安全のために必ず同じメーカーで同じサイズジャッキスタンドを使用しましょう。
ゆっくりと油圧を弱めて安全に降ろす
一連の作業が完了して、ジャッキアップした車を下に降ろす時は、油圧を一気に緩めたりしないように注意しましょう。
一気に油圧を緩めてしまうと急激な勢いでに車体が地面に降りるため、タイヤのパンクやサスペンションの破損等、事故の原因になります。慌てずに丁寧に油圧を弱めて、あやすように自動車を地面まで下ろしましょう。タイヤが地面に接地しても、慌てずに最後までゆっくりと下ろす事が大事です。
まとめ
以上、ジャッキの選び方と使い方をご紹介しました。
油圧ジャッキや手回し式のジャッキなど様々な種類がありますが、ジャッキアップを行なう際全てに共通して注意すべきは「安全対策」です。
ジャッキアップの他に必ず支えを用意しましょう。
ご紹介したジャッキスタンドをはじめ、安全のためにはジャッキのみで作業することは大変危険を伴います。別途工具を揃える必要があったり、ジャッキの他に作業の手間はかかってしまいますが、万が一の事故が起きることなどがないように、必ずしっかりと安全対策を行なってください。
また、自動車に積んである標準のパンタグラフジャッキはあくまでもタイヤがパンクして交換しなければならないといった緊急用として積まれているので、タイヤやオイル交換など、自分で作業をする時は先ほどご紹介したランキングより、用途にあったジャッキを選んでみてください。